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企業が志向すべきは「価格は安いが、センスは自由が丘」的な商品やサービスの企画・開発。一方、個人は総中流時代の意識を変革し、収入やライフスタイルに見合ったカネの使い方が必要と主張する。具体的に家、車、子供の教育への出費の見直しに触れる。
政府が取るべき政策については、より詳細に持論を打ち出す。少数利益集団を守る規制・補助金の撤廃、道州制への移行、所得税廃止・資産課税への切り替えなど、「生活者大国」実現のための大胆な処方箋を示す。
(日経ビジネス 2006/03/06 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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48 人中、44人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
共感する点も多いが盲信は禁物,
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レビュー対象商品: ロウアーミドルの衝撃 (単行本)
20年前に「企業参謀」に出会って、現在の自分があると言っても過言ではありません。それ以来、大前氏の著作は欠かさず読んできました。 最近では「ザ・プロフェッショナル」で、改めて同氏の凄さを認識しました。 本書は全体としては、日本の政策に対する提言が述べられています。 但し詳細では、消費行動の分析からどういう商品、サービスが受け入れられるか、という提案もなされています。 そういう意味では、企業経営者、ビジネスマンにも、大いにヒントになる本だと言えるでしょう。 ただいくつか気になって点もありました。 例えば、BSE問題に触れて、日本で10頭以上見つかった感染牛が、米国では2頭しか見つかっていないという記述があります。 日本と米国で飼育されている牛の数は、圧倒的に米国の方が多いことから、確率的には米国産の牛肉の方が遥かに安全だと主張しています。 実際には、米国での症例確認が少ないからこそ、検査体制の甘さが心配されているわけで、何らかの対策があって米国でのBSE牛の確認が少ないわけではありません。 他にも気になる記述はありますが、著者の誤解に基づくものなのか、あるいは故意によるものなのかはわかりません。 だからと言って、本書を読む価値がないとは思いません。 議論の中、ひとつの意見として受け止めれば良いものだと思います。 冒頭に書いた通り、私自身心の師として仰ぐ著者ですが、全ての意見を盲信すべきではないと考えます。 本書に限らず、本に書かれているというだけで、真実だと思ってしまう人も少なくありません。 そういう意味で、厳しいかもしれませんが、評価は星3つとしました。 ただ自分なりに考えながらと前置きはしますが、ぜひ読んで頂きたい本ではあります。
40 人中、36人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
そこいらの階層化論と、ちと出来が違う,
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レビュー対象商品: ロウアーミドルの衝撃 (単行本)
大前氏の日本階層化論、中流崩壊論は、いままでの社会学的な書籍とは、ちと違ってます。 さすがコンサルタントだけあって、文章は明快。 論拠となる統計資料も豊富に駆使し、かつ、図表が多く 現在の日本の問題点と世界の中の日本の今後の趨勢が よく理解できます。 年収格差拡大論は、そのトレンド分析だけでなく、そういう 時代に対する企業戦略の指南を皮切りに、では、生活者主権 大国として、国際社会で日本が没落しないための処方箋は何か? までも説いています。 最後は大前式日本列島改造論。 連綿と明治から続いてきた、お上と庶民、という国の骨格を 今見直し、道州制という、ネットワーク国家を実現することで、 高コスト構造を是正し、極端に進んだ中央集権を見直し、 地方全体が活力ある国家、生活基盤を構築しようという大胆な 構想の書です。 こういう大所高所からの現状分析、そして今後のビジョンを 明快な言い方で(時には、ちょっと言いすぎかなと思うところ もありますが)目の前に提示してくれる論客は、今少なく、 読んでいて、ある意味小気味いいです。 格差社会論を超えた目を養うためにお奨めの一冊です。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大前流の階層化社会対策とは,
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レビュー対象商品: ロウアーミドルの衝撃 (単行本)
三浦氏の「下流社会」が昨年ベストセラーになり、この種の論説がブームになっているが、本書はその大前流解釈である。「下流社会」は、日本の階級社会化をマーケッティングの手法をつかって検証、証明したが、階級社会化がもたらす諸問題への対策はちょっとした思いつきのレベルにとどまっており不満が残ったが、本書は逆に「処方箋」が主題である。企業、個人、政府それぞれに対して、大前流の歯切れのよい論考と具体的な対策を提起している。以下要約。 ◆階級社会化の真の原因は経済のボーダーレス化、サイバー化、マルチプル化にある。それをまず正しく認識せよ。この世界的潮流に取り残されると、日本は没落の一途、二度と浮かび上がれない。 ◆企業は、ロウアーミドル層向けに「価格は安いがハイセンスな商品」を開発せよ。 ◆個人は、住宅・教育・車の3大支出に対する考えかたを根本的に変えて、支出を絞れ。そうすれば可処分所得が5000万増えるから、年収が600万でも豊かな人生が送れるはず。 ◆政府は、無駄な規制をやめて公務員の仕事を9割減らせ、よけいな国内産業保護もやめよ、そうしてボーダーレス化、サイバー化、マルチプル化という世界的潮流に合致した政策を行うべし。 新国富論以降、大前氏のこれまでの20年間の主張の総まとめ、といった趣である。東京都知事選挙で政策もなにも持たない青島氏に破れ、自分の頭で考えない愚かな日本人に絶望し、直接政治に取り組むことは諦めた大前氏ではあるが、世を拗ねることなく、倦むことなく、繰り返し提言を行っている点は素直に偉いと思う。 サラリーマンは組織できない。だから、大きな負担を強いられつつもただ黙々と働くしかない。しかし、こういう本が多くのサラリーマンに読まれることによって、少しずつ意識も変わってくるものと思う。まず大前氏の危機感を共有することから始めたい。
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