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レ・ミゼラブル (5) (新潮文庫)
 
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レ・ミゼラブル (5) (新潮文庫) [文庫]

ユゴー , 佐藤 朔
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 455ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1967/09)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4102117059
  • ISBN-13: 978-4102117057
  • 発売日: 1967/09
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヤキソバ 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー
私は、少年少女版を小学生の時に読みましたが、この非要約版を、大人になってから、むさぼる様に読みました。
少年少女版は、短く要約され過ぎていて、この作品の、本当の魅力が、全部伝わる訳ではありません。
ただ、非要約版は、非常に長編ですが、それでも、寝食を忘れて読み進んでしまいました。
非要約版には、細部にまで、深い味わいが、散りばめられています。

テーマは非常に重いです。
しかし、物語の展開が、ダイナミックで、引き込まれます。

長編であるため、色々な場面があり過ぎて、主人公ジャンは、どこに行ってしまったのか? と思う事もありました。
ところが、、、です。この物語では、いつもジャンが、ワンテンポ遅れて登場し、物語を引き締めます。
長編作品であるのに、これだけのまとまりは、超名作にふさわしいです。

根底に流れているのは、キリスト教的博愛です。
冒頭の有名な、銀の食器を盗む場面を含め、こんなに寛容な話はあるでしょうか?

また、その後のジャンの行動を見ると、それまでの彼の罪など、とうに償われてしまっているはずです。
しかし、彼自身が、それにこだわり続けるところに、「罪の文化」の一端を見ます。

そして、最終部分は、涙無しには読めません。

どなたにも、少年少女版よりも、この非要約版をおすすめします。
魅力十分な内容なので、比較的短時間で、読了出来ます。
また、和訳も自然で、非常に読みやすいです。
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「レ・ミゼラブル」には、『みじめな人たち』という意味があるらしい。

かつてこの「レ・ミゼラブル」は、「ああ無情」というタイトルで日本語に翻訳されていたようだが、読んでいて、思わず「ああ無情」と天を仰ぎたくなる場面に幾度も出くわした。

ふだん「無情」とは、書き言葉でもあまり見かけることがないけれども、渡世の不条理さに対する憤懣を言い表すのに打って付けの言葉かもしれない。

「レ・ミゼラブル」に登場した、みじめな人たちには申し訳ないが、かなりおもしろい物語だった。

ユーゴーのこの作品を、これまでに読んだおもしろい本ナンバー1として挙げる人と出くわしたことがあるけど、読んでみてそれがよく分かった。

とにかくおもしろかった。

おもしろかっただけでは書評にはならない。

しかし読みごたえのある物語である。

長いお話で、実にさまざまな局面があるので、一つ一つ取り上げて、細かく論じていくわけにもいかない。

「レ・ミゼラブル」は、とにかくおもしろい。

「レ・ミゼラブル」を翻訳した佐藤朔氏は、解説で、

--

>この作品は、何回も映画化され、また劇に書き改められて、多くの観客を動員している。
こうした事実を文学専門の批評家は、大衆小説の通俗性に帰して、この小説の芸術性を否定する。
物語が面白すぎるとか、諸人物が型にはまりすぎることが、不満に思われるからであろう。
そうした不満は一般に通俗小説につきものであるが、ある作品の価値を決める場合、それよりも読者に与える感動ということをもっと重要視すべきではなかろうか。
たしかに『レ・ミゼラブル』には、物語が面白すぎるきらいがあり、人物の善玉と悪玉がはっきりしすぎる憾みがある。
しかしそうした物語と人物が、多くの読者に強い感動を与えるからこそ、この小説が広く、長く愛読されていることも事実である。

---

小説にとって、面白く、読者に感動を与える以上に大切なことはないのではないか。

小説の中で、作者は己の詩的才能や、芸術性を発揮し、それらをアピールすることは可能だけれども、面白くなければ、誰も読むまい。

いっておくが、「レ・ミゼラブル」は単なる通俗小説ではない。

ただの通俗小説が150年も読み継がれるはずがない。

叙情に満ち、芸術的な美しさも感じられる。
フランスの歴史の一端も垣間見れる。

しかし、そんなのはどうでもいいことだ。

「この作品の芸術性はいかほどか」などと考えながら読むのは、専門家か一部の物好きだけで、大半の読者は、面白いか面白くないか、の判断しかしないのではないか。

そもそも「芸術」は、何かを「面白い」あるいは、「カッコいい」「好奇心をそそられる」と感じる心から派生してできた言葉でなのではないか。

「他のどれとも違い、ユニークでおもしろい」

そういうものが、次第に芸術と呼ばれるようになり、いつしか芸術は、凡人には及びもつかないような高いところに祭り上げられるようになってしまったのではないか。

人に訴えかける美点が一つでもあるなら、それは芸術と言える。

「レ・ミゼラブル」は、面白く、感動的なだけではない。

非常に悩ましいのである。

いつになっても解決されない、社会と人間の心の問題にうんざりさせられる(その問題の根源に「貧困」がある、とユゴーは考えていたようだ)。

その一方で、時折のぞかせる美しい自然の横顔の描写に、感動を覚え、うっとりさせられるのである。
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名作中の名作 2011/3/13
たった一個のパンを盗んだために19年間牢に入れられたジャン・ヴァルジャン。その心は最初はすねていたしかし、その心を最も崇高にした者はミリエル司教だった。ジャン・ヴァルジャンはミリエルのお陰で心を入れ替え、じんかくしゃとなり、孤児のコゼットを育て、マリユスとの結婚を助けた。
その心の偉大さは最初マリユスには理解されなかったがその後、ひょんなことからすべての誤解が解けていく。マリユスとコゼットは死の床にあるジャン・ヴァルジャンの死を見取る。ジャン・ヴァルジャンは恐らく安らかな死を迎えたであろう。なぜなら、ミリエル司教に会ってからかれは己に恥じない生き方をしたからだと思うのである。このすばらしい作品を残したヴィクトル・ユゴーに対して尊敬を抱くとともに、われわれにジャン・ヴァルジャンのような人生を送れるかという命題を残している作品だとも思うのである。この作品を読むたびに世界の名作中の名作だとも思い、ぜひ未読の方にこの作品を読んでいただきたいと思う次第である。
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