ジャン・バルジャンを演じたアルフィー・ボーは、バズ・ラーマン監督(ムーランルージュ等)が NYブロードウェイで演出した「ラ・ボエーム」で主役を演じ、トニー賞を獲得している人物だ。
その彼が「レ・ミゼラブル25thアニバーサリーコンサート」では、声と表情と仕草だけで、まるでミュージカルを見ているかのような素晴らしい感動を与えてくれた。ミュージカルとオペラの歌唱スタイルは異なるので織り交ぜるのは難しいと思うが、シーン毎に表情を変えながら聴かせるアルフィーの歌唱力には驚いてしまう。プロローグから会場の拍手は凄かった。
オペラチックかつピアニシモで歌いあげた”Bring Him Home”では、劇中にもかかわらずスタンディングオーベーションが5分以上も続いた。(Bru-rayではカットされ短くなってたが)
バルジャンは、怒り・葛藤・慈悲等様々な要素が織りなすキャラクターだが、特に、Alfieの慈愛の感情は涙を誘う。
またアンコールのジャン・バルジャン・カルテットでは、Alfieが1オクターブ高いキーで歌っているが、この声も実に心地良く何度も聴きいってしまった。
このコンサートに出逢えて、素晴らしい感動を与えてもらえたことに感謝したい。
(2010年10月3日のコンサートは、2パフォーマンスが行われたが、その2回目の公演が収録されている。)
プロデューサーのキャメロン氏が、オペラシンガーを起用するのは一種のギャンブルだったと思うがその判断は正しかった。既にキャメロンは映画化を発表しており、彼が考えるベストキャスティングとして、バルジャンはアルフィーだとコメントしていたが、もしAlfieの起用が実現するならば・・・映画も見たいと思っている。
レ・ミゼラブル 25周年記念コンサート [Blu-ray]