バリシニコフといえば、ドンキホーテのバジルのような良く跳んで回る、お茶目なキャラクターがピカイチ!
と思いますが、レ・シルフィードの詩人の役、という違った一面をこのDVDでは観られます。
もともとニジンスキーが演じた役ですから、頷けるでしょう。
ソリストにはマリアンナ・チェルカスキー、シンシア・ハーヴェイ、シェリル・イェーガー。
シルヴィアのパ・ド・ドゥはマーティン・ヴァン・ハメルとパトリック・ビッセル、二人のパートナーシップが画面からも感じられ、呼吸がぴったりと合って一つの作品を創り上げているのが素晴らしいなと思います。
パトリック・ビッセルといえば、やっぱりABTのドンキでエスパーダを演じ、はまり役
(バジルも素敵だけど、私はこっち!と惚れた方も多いのではないでしょうか?!)でしたが、この数年後には亡くなってしまい、とても残念です。
トライアドは心の奥底にある感情を踊りながら見せていくマクミランらしい繊細な作品。
兄弟と少女、3人の踊りなので、リフトの入れ方も面白い。
パキータはマカロワ振付のプティパ版。芯はシンシア・グレゴリーとフェルナンド・ブフォネス。
ヴァリエーションを踊るのはレスリー・ブラウン、シンシア・ハーヴェイ、ディアドレ・カーベリー、スーザン・ジャフィー。
ABTらしい明るいアプリコットピンクのチュチュで(コールドは)自由に踊っている印象ですが、パキータはジプシー娘だし、スペインが舞台だし、そんな奔放さが似合っているのではないかしら、と思います。
何にしろ、パキータは音楽も軽快で、踊るのも観るのも楽しい作品で、好きです。
1984年に収録とのことで、純粋に作品として楽しむのは勿論のこと、あの時代のABTのスター達の映像を家に持っておくという意味でも、持っていて損はないと思います。