ついにはじまった大魔術決闘。あくまで直接戦うのは、螺旋なる蛇と協会であるこの戦い。私は、アストラルはあくまでルールをとりしきる立場なので直接戦闘には参加できないのでは?と疑問に思っていました。しかし、さすが伊庭いつき、あるルールを提示し、自ら大魔術決闘のキーマンとして、戦いの真っただ中に飛び込みます。 銀の騎士団編から、いつきは組織や勢力間の駆け引きに大きな才能を開花させ、周りを驚かせるような一手を打ってきましたが、今回の策は彼自身の成長と覚悟のあらわれといえるでしょう。当初は情けない怖がり少年だったのに、いつきは本当に化けました。いつきの力になるため、彼に関わった魔法使い達も結集し、伊庭いつきの全てをかけた総力戦がはじまります。しかし、ある男の乱入が事態をいつきや螺旋なる蛇、協会も予測しなかった方向へ。この巻ではそれぞれのキャラクターの譲れない信念、覚悟、想いが激突し、本当に総力戦という言葉がしっくりきます。ただ、登場キャラクターが多すぎ途中からこのシリーズを読んでいる人には分かりづらいかもしれません。今まで謎だった事についても少しづつその輪郭がはっきりしていきますが、全てが明かされるのは次巻かそれ以降になりそうです。先ほども述べたあの男によって、大魔術決闘の進度としてはまだ、序章であるにもかかわらず、事態は大反乱となっています。