こちらを購入した契機は<<Gaspard et Lisa au cinema>>(2009年8月刊、邦題『リサとガスパールえいがにいく』)にそれらしき作品が出てきたからでした。この中に2ページ『レミーのおいしいレストラン』かな、と思わせる絵と鼠が料理をするという記述があり、奥付にも「ディズニーの許諾」取得済みであるとのことわりがあったので確信して、興味を持ったのでした。
まずはレンタルで見て、やられました。感動的なところはアメリカンドリーム路線ですが、「家族」というキーワードはイタリア系かと思われました(何人か制作者の名前がイタリア系なので反映しているのかも)。米国オリジナル版も日本語吹替え版も豪華な声優陣で芝居がうまくて感心しました。翻訳者の腕にも唸ります。実に小気味よく、面白く訳できていて、不自然さを全く感じさせません。特典の制作者・協力者インタヴューは必見必聴です。
これから買う方は是非こちらのコレクターズボックスがあるうちにお勧めしたいと思います。豪華本『The Art Of…』がまたもの凄い力の入りようで、レミーの世界に魅せられた者にはたまらない設定資料と周辺美術集です。映画本篇を見ているだけではなかなか気がつかないこと(イーゴの書斎が棺桶のイメージであることなど)も色々とありました。可愛いドゥミタスは大事に使っています。
こちらの作品をわざわざ自作絵本の題材にしたゲオルク・ハレンスレーベン/アンヌ・グットマン夫妻の情熱が伝わってきました。リサとガスパールファンだったお蔭で、レミーに出逢えて本当に良かったと思います。ここ数年での私的ランク最高の作品となりました。