まず、論文には論文の形式がある。論文は、あるテーマにもとづく「問い」から始まり、「議論」を経て「答え」に至る「序論―本論―結論」で構成されていなければならない。論文での説得は論理と実証によって行わなければならないので、文学的美文は必要ないが、論理的・実証的説得力が不可欠となる。そこが、感想文やエッセイとの大きな違いであると著者は説く。レポートも論文の一形態であり、基本的な定義・要件は論文と変わらない。
本書では、「論文の要件と構成」を簡潔に説明した上で、「テーマ・問題の設定、本文の組み立て方」「注、引用、文献表のつけ方」「見本レポート」「インターネットの利用法」などを具体的に解説する。また、導入部に「テキスト批評」の章を設け、実際のゼミナールの場面を想定し、テキスト批評の方法を記述しているのも特徴といえる。テキスト批評とは、ある論文や著作を要約し、そこから自分なりの問題を発見・提起して議論を展開していくことであり、論文をまとめていく上で有効な訓練となる。
レポートを求められたにもかかわらず、作文を提出する大学生が多いようだが、そのことに問題を感じていない学生にこそ、本書を手にしてもらいたい。(清水英孝)
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最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
レポート・論文の書き方入門,
By カスタマー
レビュー対象商品: レポート・論文の書き方入門 (単行本)
大学3年の必修の論文の書き方を習う授業のテキストはこの本でした。論文を書くよい練習になるテキスト批評についてものっていますし、論文の要件と構成、テーマ・問題の設定、本文の組み立て方ものっていますし、注、引用、文献表のつけ方は実際に論文を書くときに参考になります。
68 人中、63人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
まずはこれから,
By
レビュー対象商品: レポート・論文の書き方入門 (単行本)
「論文の書き方」の本は本当にたくさんあり、最近では良質のものも増えてきている。この本も、論文の書き方本としては良いもので、タイトルどおり 入門にうってつけだ。 大学では適当にレポを書いてもAがくる場合もあるけれども、まあとりあえず まじめにレポを書いてみようという人、或いは教授がしっっかりレポを 採点する授業に出てる人、あるいは卒論を前に悩んでいる人におすすめ。 薄いので、じっくり読んでも数時間で足りる。 この本で書いてあることは以下の通り: 論文とはどういうものなのか、評論文献の「テキスト批評」の仕方、 イントロダクション、本論、結論ではそれぞれどういうことを書いたら いいのか、テーマ決定、論文の組み立て方について、注や参考文献の書式。 以上のような、論文を書くにあたっての考え方や実際のやり方までを、 概略的に述べてあります。重要なところは太字になっており、論文と呼べる 論文をいかにして書くのかがよくわかる。 タイトルどおり入門書なので、いわば「概論」という感じで、何から何まで 細かく、深く述べてあるというわけではないが、「論文とは何か」という 教育を受けていない日本人学生にとって、考え方の面でとても有用な一冊。 実際の執筆作業自体よりも、論文執筆に取り組むスタンスを改善できる本。
36 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
本当に親切な良書,
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レビュー対象商品: レポート・論文の書き方入門 (単行本)
数多く出版されているレポート・論文等の書き方の本の中でも、トップクラスの良書だと思います。今までに同様の書籍を読んだことが無い人、初めて論文を書こうと考えている人、社会人で報告書の作成が苦手な人、多くの方に役立つ本です。 もし何かの論文を書かなければならず、しかしながらまだテーマすらも決まっていない人であればなおさら、テーマを決定する前にこれを読むことをお薦めいたします。 ページ数も少なく、一日で読めてしまう量であることもこの本の良いところです。
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最近のカスタマーレビュー
5つ星のうち 5.0
個人的に読んだなかでベストワン
卒論を書くにあたってテーマが決まり、おおよその目次ができてから、この本は非常に有効でした。... 続きを読む
投稿日: 3か月前 投稿者: ナオミ
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