おそらく多くのクラプトンファンにとっては、最高傑作は「レイラ」であり「461オーシャン〜」であり、もしかしたら「ジャニーマン」や「ピルグリム 」と答える人もいるかもしれない。私もそれらのアルバムを候補に挙げたくなるが、実は「安息の地を求めて」も忘れないでほしい、と思ってしまう。
しかし個人的にはこの「リプタイル」が一番好きだ。
曲調は多岐に渡っているが、そんな中にも彼のバックボーンであるブルースが、時にはっきりあるいは見え隠れしている。このCDを買ってから1年位は、聞き続けたのを覚えている。未だに時々CDラックから取り出して聞いている。
1曲たりとも捨て曲がないと思っている、だけど一番好きなのはジェームス・テイラーのカバー「Don't Let Me Be Lonely Tonight」だ。J.T.よりもIsley Brothersのアレンジを意識しての演奏だ。もしかしたらクラプトンの歌っている曲の中で一番好きかもしれない。ギターもそれこそ「泣いている」かのようで大好きなプレイだ。(聞いたことがない人がいたら是非とも勧めたい曲だ)
「Sun&Silvia」は地味なインストだが、2分5秒頃から出てくるピアニカに似た音が、悲しいほどこの曲を光らせている。そして3分25秒頃からまた現れて、泣きたい気持ちにさせてくれる。この曲が最後なのだが、日本盤はもう1曲ブルースが入っている。この曲も勿論悪くないのだが、「Sun&Silvia」で終わってもらいたかった気もする。
全く個人的な感想だが、墓場に持って行きたいクラプトンの1枚である。