登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
レバノン杉に魅せられた人たちの奮闘ぶりが伝わってきます,
By
レビュー対象商品: レバノン杉物語―「ギルガメシュ叙事詩」から地球温暖化まで (桜美林ブックス) (単行本)
巻頭巻末になぜレバノン杉かという問いがあるが、確かにレバノン杉には一種独特の魅力があります。新宿御苑の新宿門から右に道なりに進むと真直ぐに空を指すレバノン杉の林が並んでいます。薄暗い、心が静まる素晴らしい雰囲気があります。やはり歴史に裏打ちされているのですね。同時に、既に現地でも数が減り、各地に移植されたものが今や貴重となった旨説明もあります。この本ではギルガメッシュに始まり、フェニキア、カルタゴとローマなど、いずれも船・建材・燃料としてレバノン杉を消費したこと、森の消滅と文明の興亡の連環、温暖化問題まで幅広く言及があります。確かにこれほど高品質で使い勝手の良い木材は珍しいと思います。かのトロイ戦争も森林を使い果たしたギリシアが当時豊かな森に覆われていたトロイアを狙ったのが真相と言われていますが、これもレバノン杉だったのでしょうか。この本では続けて、レバノン杉だけでなく屋久杉その他日本の森林含めて現状報告(日本にレバノン杉が入ってきた経緯等の推測も面白い)、過去現在の保全活動とその必要性ついても深い愛情と危惧をもって触れています。
意外だったのは、現地のレバノン杉がかならずしも垂直な形状でないらしいこと(分類上杉ではなく松に近いとのことですが)、では何故建材に多用されたのか、どうやって、どういった道筋で伐採・加工・移動したのか、今もレバノン杉を利用している構造物や遺跡、またレバノン杉の好む生育環境はどのようなもの、どうしたら維持回復できるのかなどより具体的に教えてもらえれば更に良かったと思います。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
|
|
|
|