戦闘シーンは冒頭にちょっとあるだけ。他にはドイツ軍が都市に爆撃、機銃掃射するシーンがあります。
基礎としては、包囲されて日本の籠城状態のように飢餓に襲われていくというものです。ドイツ軍も補給を断つことでの陥落を計画しています。
スターリングラードは市街戦で有名ですが、レニングラードは900日近く包囲されて飢餓に耐えた戦いとして有名です。ですからそもそも戦闘シーンを期待してはいけません。
その意味では市民が野菜を植えて食料にしたり、食糧倉庫を爆撃されて絶望したり、それまでは捨てていたもの(綿実油の絞り滓等)を食べたり、といったことが観たかったのですが、残念ながらそれらのシーンはほぼなし。☆一つ削除。
ストーリーは「レニングラード戦を取材に来たイギリス人記者が爆撃に巻き込まれ、当局は死亡と報告。しかし実際は生きていて女性警官に保護されていた。しかし誤謬を許さぬ制度の中、当局は記者を捜索して殺害をも計画する。その網をかいくぐってレニングラード市民と共に飢餓状態の中生きていく姿と女性警官との友情を描く」といったもの。
ストーリー中では飢餓状態に陥った中でのシビアと呼ぶより究極の選択を淡々となすしか無い市民の姿や、恐らく家族・親族の棺を引きずって埋葬に行くのだろう市民の数!そしてその数より多いだろう雪の中に放置された死体が、当時320万近い人口を擁していたレニングラードの惨状を描いています。死者は最大で100万人とも言われています。
簡単に言えば悲劇の中の美談でくくれる映画ですが、記者の背景など思っていたよりストーリーに幅があり、十分楽しめました。