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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
半田に傾倒してゆく自分に驚き,
レビュー対象商品: レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
合田ではなく、半田に傾倒してゆく自分に驚いてしまった。初読時は、誰にも感情移入できなかったと記憶しているが、 10年ちょっと経ってみて、半田に激しく共感を覚える自分にびっくりした。 合田も狂っているが、半田はもっと狂っている。 ならば、私自身も狂っているということなのか。 確かに、仕事に、いやもっと言えば自分の属している組織に絶望しているところがあることは否定しないが、 ここまで絶望は深かったのかと驚きを隠せない。 仕事の達成感も薄く、自分はあってもなくてもいい歯車に過ぎないと実感させられる下巻であった。 レディ・ジョーカー・・・NHKの土曜9時の枠で12回ぐらいの連続で映像化してくれないだろうか。映画は、見るに耐えなかったが、NHKのあの枠なら何とかしてくれると期待している。 サラリーマンというかなんらかの組織に属している中年にお薦めする。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
社会に囚われる人間の性を魅せつけられた。,
By 癒しのコーギー (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
大手のビール会社を取り巻く未曾有の事件。警察・検察・記者・企業人を多角的に描きながら人間の根底にある欲を素晴らしく広大に描いている。冒頭から惹きつけられた要因は文章の奥深さもあるが、それ以上に読み進めて行く内に ここまで世界に引き込まれるとは想像もしていなかった。読了した後の心に刻まれたものは爽快感にも近いものだった。 もっと読みたい、この後の日の出ビールの行く末はどうなるのか。上・中・下巻あっという間だった。 また読み返したい。
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
怒涛の終章。改稿には驚きました,
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レビュー対象商品: レディ・ジョーカー〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
グリコ・森永事件に題材を取った『レディ・ジョーカー』も下巻で大詰めを迎えます。日本の政・官・財と陰の勢力の癒着が暴かれ、 それに立ち向かう男たちの焦燥と無念と絶望が交響曲のフィナーレのように 圧倒的な迫力で描きだされます。 ラストはやりきれないとしか言いようがありませんが、 高村さんは一抹の救いを読者に用意してくださったようにも思います。 手元にあるハードカバー版と読み比べてみると以下のような改稿もなされています (これはほんの一部。読者の興をそがないよう、簡潔な説明にとどめます)。 1.ラスト近くの合田の独白がより生々しく、ほとばしるような言葉で描かれている (合田ー加納の関係が気になる方たちは驚くこと必至です)。 2.事件後、合田とある人物の対話がそっくり削られている。 欲をいえば「レディ・ジョーカー」チームのその後をもっと書いて欲しかった、という気も します(物井とレディ、ヨウちゃんは一応幸せになれたのでしょうか…)。 ラスト近く、物井清三が記者の久保に向ける視線の呵責ない厳しさは、 現代日本に高村さんが向けた視線でもあるように感じました。
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