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レディ・ジョーカー〈上〉
 
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レディ・ジョーカー〈上〉 [単行本]

高村 薫
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (33件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人質は350万キロリットルのビールだ―業界のガリバー・日之出麦酒を狙った未曾有の企業テロは、なぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描いて、いま、人間存在の深淵を覗く、前人未到の物語が始まる。

内容(「MARC」データベースより)

「要求は20億。人質は350万klのビールだ。金が支払われない場合、人質は死ぬ。話は以上だ。」 一兆円企業・日之出麦酒を狙った未曽有の企業テロはなぜ起こったか。男たちを呑み込む闇社会の凄絶な営みと暴力を描く。

登録情報

  • 単行本: 426ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (1997/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4620105791
  • ISBN-13: 978-4620105796
  • 発売日: 1997/12
  • 商品の寸法: 19.2 x 12.8 x 3.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (33件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
グリコ・森永事件をベースとしたビール会社の社長誘拐事件を題材にして、社会の諸問題を重厚かつ緻密に綴った骨太の作品。元の事件当時、一般人が(不謹慎ながら)興味を持ったのは以下の点であろう。

(1) 誘拐は狂言ではないのか ? 監禁の過程で裏取引があったのではないか ? 裏社会が絡んでいるのではないか ?
(2) 犯人の狙いは本当に金だったのか ? 愉快犯ではなかったのか ?
(3) 犯人像は ?

本作で高村氏は冒頭で殆どアッサリと答えを出しておき、事件そのものより、企業と裏社会の闇の係り、社会で弱い立場にある人間の悲哀と精一杯の反攻、組織における個人の埋没性などを執拗と言える程丹念に描く。高村氏は現在の日本のあり方、社会のあり方に深い疑念を持っており、それを本事件を背景に描こうとしているように思える。本の帯に「人質は350万Klのビール」などと扇情的に書いてあるが、物語の本質はそうしたハデな設定にある訳ではない。合田と事件の係らせ方も巧み。合田自身も組織から疎外されかけてる人間なのだ。事件のスケールの大きさと対比するように、被害企業、警察、検察、犯行グループ、記者連中などの関係者の個々人の苦楽・生きる事の意味の問い掛け・孤立性が鮮明に浮かび上がる。身代金受け取り方法に工夫が無いのが難点だが、大きな虚構の中で現実の社会の問題を抉る力量は高く買いたい。最近の文学賞の受賞作が卑近な私小説化して行く中、小説を読む醍醐味を堪能させてくれる力作。
このレビューは参考になりましたか?
28 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hisao
形式:単行本
“リヴェラを撃て”を読んだ時は 普通のミステリーにはない重厚な文章にちょっと付いて行けなくなって女房から“あんたはCIA物が解らない”と笑われました。でも最近になって何となく高村さんの鋭い眼差しと帯のコピーフレーズが気になって“照柿”“李歐”“晴子情歌”“マークスの山”と読みついできました。

いずれも長編、くどい程丁寧でエンジニアの様に細やかなデッサン、時に関を切る情熱に いささか持て余す事もあったのですが、昨日読み終えた“レディ・ジョーカー”はすごかった。1997年出版のようですが いよいよ映画化されましたね。正に日本のミステリーNo1と言えましょう。読まれてない方は是非読まれたらと思います。

文庫版“マークスの山”の解説でどなたかが“高村は日本のドスイトエフスキーだ”と賞賛されていましたが、その通りです。

社会と人間の深淵を見つめ尽くす眼力、一言一句ゆるがせにせず語り尽くす筆力に酔わされました。

何故か“ジョーカー”を引かされた善良で優しい男達が突きつけた企業と社会への挑戦状、業界一のガリバー企業“日之出麦酒”城山社長の誘拐。事件は思わぬ方向に展開する、金融暴力・総会屋・政治ゴロ、闇の世界が暗躍する。

それにしても大企業・警察と言った大きな組織で働く人々を見直しました。

日之出麦酒城山社長の誠実で確かな実行力、加納検事の優しさ、そして迫り来る孤独に耐えてなお地上に立つ会田刑事の凛として涼やかな目。誠実故に苦しむ魂の咆哮、葛藤。

高村さんはクリスチャンでしょうか?基調に流れる“神は存在し給うか”の旋律は正にドストエフスキーも奏でた物でした。

私が今まで高村作品をよく理解出来なかったのは私の感性が高村さんの余りにも大きな感性に追い付けなかったのだと思い知らされました。

このレビューは参考になりましたか?
26 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くにたち蟄居日記 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
現代の日本文き学が到達した一つの地点を示す文学的事件ともいうべき傑作。構成の骨太さ、文体の硬質さ、登場人物を書き込む筆の柔らかさ。そのようにいわば皮膚にひりひりと感じさせる刺激臭に満ちた 誠に過激かつ雄大な作品である。また 犯罪というものが いかに「人間性を示す」格好の題材であることを示すという点でも ドストエフスキーの「罪と罰」以来の作品と言っても 過言ではないとすら思っている。
また 冒頭に出てくる 戦争直後に書かれた手紙に見られる叙情性は 高村が
見せた初めての文章であり その一文が ラストで繰り返される場面では正直涙が出そうになった。
まあ 800字では何も伝わりません。読んで下さい。
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わからない人にはわからない
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 たったの10頁ほどなのになぜ読めないか。... 続きを読む
投稿日: 12か月前 投稿者: 魔女
空疎な自己劇化に喘ぐ著者が至る「喪中」なる狂気!
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投稿日: 17か月前 投稿者: 唐牛スイカップ佳祐
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投稿日: 20か月前 投稿者: shunsuke
レディ・ジョーカー
こんなに夢中になるとは予想していなかったが
とにかくおもしろくてぐいぐい引き込まれた。... 続きを読む
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苦悩、虚無、狂気、そして再生するのか?
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投稿日: 2007/12/2 投稿者: 白堂
絶対的剛速球
自称評論家と素人がわいわいと楽しくやっている草野球のように、

草小説という世界があったとする。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/22 投稿者: ninjaninja
ミステリーと言うよりは、やっぱり社会派小説
この人のはやっぱり難解。専門用語の説明が物語の中にあまり無い。... 続きを読む
投稿日: 2006/8/6 投稿者: 葵
これぞ「社会派」
恥ずかしながら、推理小説というものをほとんど読まない私、
映画を先に見て、何がなんだかよくわからなかったもので本で確認、... 続きを読む
投稿日: 2005/12/10 投稿者: yeye
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