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レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫)
 
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レディ・ジョーカー〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

高村 薫
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

空虚な日常、目を凝らせど見えぬ未来。五人の男は競馬場へと吹き寄せられた。未曾有の犯罪の前奏曲が響く―。その夜、合田警部補は日之出ビール社長・城山の誘拐を知る。彼の一報により、警視庁という名の冷たい機械が動き始めた。事件に昏い興奮を覚えた新聞記者たち。巨大企業は闇に浸食されているのだ。ジャンルを超え屹立する、唯一無二の長篇小説。毎日出版文化賞受賞作。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高村 薫
1953(昭和28)年、大阪市生れ。’90(平成2)年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞を受賞。’93年『リヴィエラを撃て』で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。同年『マークスの山』で直木賞を受賞する。’98年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞を受賞。2006年『新リア王』で親鸞賞を受賞。’10年『太陽を曳く馬』で読売文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 512ページ
  • 出版社: 新潮社 (2010/03)
  • ISBN-10: 4101347166
  • ISBN-13: 978-4101347165
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (11件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
名作が文庫化 2010/4/10
形式:文庫
1997年に発売された同タイトルの文庫化。
一心不乱に読みながら、興奮に手に汗を握り、あまりの悔しさや切なさや、また感動にのた打ち回るのは大学生だった当時も今も変わりはなかったが、思わず涙してしてしまったのは、改稿ゆえか、会社員という立場に変わったからか、単に年を取って涙腺がゆるんだからなのか。
ともあれ、人は変わるし、変わることの出来る生き物だということを信じていますよ、ええ。
以前の作品をご存知の方もそうでない方もぜひご一読を。
上巻は、誘拐事件まで。
本書の冒頭、昭和二十二年の「怪文書」に引き込まれたあなたに、眠れぬ夜がまっています。
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18 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By uddy
形式:文庫
グリコ森永事件をモチーフとした長編。文庫本化に際して、高村薫氏恒例の改稿が施されている。

改稿前の作を最後に読んでからだいぶ経ってしまったので、曖昧な記憶しか残っておらず読み比べないことにはどこがどう変わったかというのは明確には言えないが、「マークスの山」、「照柿」、同様かなり手が加わっているように感じる。また全体的に文章が読みやすくなっている感がある。(と言っても冒頭の文体は変わらず)

登場人物の描写がかなり丁寧になっている気がし、本編たる企業テロだけに留まらず、部落問題や障害者など日本社会が見て見ぬふりをして過ごしている問題はこれまで以上に切り込んで深い描写がなされている。

1990年代前半の日本が舞台で、現在の日本が当時と比べてあまりに多くの物事が変わってしまったという感想を持った。9.11以降、テロという言葉が日常的に使われ、息苦しくぎすぎすした感が日常的になり、それに対して何の疑問ももたなくなっているが、90年代日本が舞台の本作を読んで、今の社会情勢がいかに現代固有の事象なのかということを痛感させられた。だから、初めて本作を読んだ時と、10年近く経って読んだ今では受け止める印象がかなり違ってくる。今となってはこの作品は初出が90年代だからこそ発表できた小説でないかとすら思える。

また、インターネットや携帯電話が今ほど普及していない時代の警察や報道陣の描写は、この10年、20年で技術が大きく発達したものだと改めて気づかされる。

改稿前を読んだ人は改稿箇所で楽しむこともできるし、我々の時代の変化による読み応えの変化でも楽しめる。初めての人は、改稿のことは気にせずに圧倒的な筆致による高村ワールドを存分に楽しんで欲しい。
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15 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nutrocker トップ1000レビュアー
形式:文庫
オウム事件に題材を取った村上春樹氏の『1Q84』が話題になっているとき、
カルトのテロに揺れる90年代初頭の日本を舞台にしたこの傑作が文庫化されたことは
偶然とはいえ、感慨を覚えてしまいます。

昭和22年に書かれた冒頭の手紙に始まり、名もない庶民の戦後史と巨大企業の自己防衛が
運命的に絡み合って大きな事件に発展する上巻は、きわめてスリリングです。

事件が勃発してからの息詰まる展開、
戦後の日本政治・経済に向けられた批判的な視点、庶民の哀感としたたかさ、
財界・官界・マスコミ等、日本社会を動かしてきた機構と
それをになう男達の迫真的で緻密な描写には、ただただ圧倒されます。

とりわけ心ならずも事件に巻き込まれていく日之出ビール社長城山恭介、
合田雄一郎をはじめとする警察陣、巨悪を探る根来記者などのマスコミ関係者といった
ひとりひとりの葛藤と孤独と懊悩が、この作品に単なるサスペンスにとどまらない
奥行きと重厚さを与えています。

高村氏は、この『レディ・ジョーカー』以降、日本の戦後を鋭く見つめた優れた作品を
次々と生み出していきます。当代きっての書き手のターニングポイントとも呼べるこの傑作を
改稿された文庫で読むことができるのは、実に嬉しいことです。
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事件の核心
必ずしも未解決事件の真犯人に迫っているわけでもないが、確実に事件の核心をついているような気がする。... 続きを読む
投稿日: 11か月前 投稿者: 凱晴
現時点での日本ミステリの最高峰
本書を読む前に以下の本を再読した。

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投稿日: 13か月前 投稿者: 暮坂透
圧倒され、酔いしれ、ひたすら読みふけった
すでに多くのレビューが絶賛されているところへ、
屋上屋を重ねることになるが、ぜひとも79翁の感想を書きたい。... 続きを読む
投稿日: 13か月前 投稿者: 79翁
このミス1位ということで買ってはみたが・・・
レディ・ジョーカー上〜下の三部作を読んでの感想。

正直言ってかなりつまらなかった。... 続きを読む
投稿日: 14か月前 投稿者: Naked 田中
その小説世界が純化していく途上で書かれた傑作
97年新潮社より刊行された作品の文庫版。いつものとおり大幅な改稿あり。単行本を読んでからかなりの時間が経過しているので初読のつもりで読んだ。... 続きを読む
投稿日: 16か月前 投稿者: TaroTaro
生きるということ、他人と関わるということは、結局ある自分を演じること
1997年に「グリコ・森永事件」をヒントに執筆された単行本を、今回全面的な改訂を行い文庫化したものだ。巨大ビール会社を脅迫する犯人とその事件に関わる人物の生き様を... 続きを読む
投稿日: 22か月前 投稿者: muskia
重厚な語り口
大阪人の私にとって、グリモリは万博と並ぶ特別なものである。
それを、大阪人の高村薫が書くとなると・・・
単行本はすぐに購入。... 続きを読む
投稿日: 24か月前 投稿者: 46歳の地図
人間の意志に関係なく・・・
多くは書きませんが、何と言っていいのか・・・
何気ない発端があちこちでいろんな事・人・感情・事件を巻き込み... 続きを読む
投稿日: 2010/4/28 投稿者: FKTSH
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