初期ジョニのアルバムの名曲充実度として、同期の総決算といえる名作ライヴ「マイルズ・オブ・アイルズ」で歌われている曲数が一つの指標になると思うが、そういう観点から見ると、「ブルー」に次ぐのが本作で、(7)、(10)、(11)、(12)の4曲が「マイルズ・オブ・アイルズ」で取り上げられている。これら4曲に限らず、つい先日日本盤が出たトリビュート・アルバムでアニー・レノックスが(4)をカバーする等、本作は瑞々しい佳曲が多く収録されている。演奏スタイルもアコギの弾き語りだけでなく、ピアノも使うようになって幅が広がっている。
それにしても、ロック・ポップス史上の超名曲であるラスト3曲は誰が聞いてもその素晴しさに心惹かれるだろう。(10)が気にいった人はボブ・ディランがカバーしている(一部歌詞を変えているが)ので聴き比べてみることを薦める。解説によれば(12)はニール・ヤングをテーマにしたとのこと。それを知って聴くと味わいも違ってくるだろう。