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レッド(6) (KCデラックス)
 
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レッド(6) (KCデラックス) [コミック]

山本 直樹
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

この物語の舞台は1969年から1972年にかけての日本。ベトナム戦争や公害問題など高度成長の歪みを背景に、当たり前のように学生運動に参加していった普通の若者たちが、やがて矛盾に満ちた国家体制を打倒するという革命運動に身を投じていく様と、その行き着く先をクールに描き出す、若き革命家たちの青春群像劇である。

登録情報

  • コミック: 192ページ
  • 出版社: 講談社 (2012/2/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4063761746
  • ISBN-13: 978-4063761740
  • 発売日: 2012/2/23
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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高まる緊張感 2012/2/25
By keyichi
いよいよ山岳ベース事件の始まりまであと1ヶ月となり、緊張感が俄然高まってきます。
粛清の萌芽となるような事件がさりげなく挿入されており、読んでいる側は後の展開が最初から分かっている故に「ああ、この頃から既に…」と思わずにはいられません。
しかしここから後の約3ヶ月間はあまりにも多くの悲劇が待ち受けているわけで、この密度で物語が進行していくのなら一体単行本を何巻費やすのやら。
これまで坂口弘や植垣康博の著作を読んでこの事件についてはそれなりの前提知識を持ってはいますが、絵が加わるとやはりイメージが具体化されやすいです。早く続きを読みたいが、かと言ってこの密度を落として欲しくないという微妙な心境。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
1巻から読み続けているが、まだ、この作品を評価するには早いと感じている。ただ、非常に興味深い。
この作品の時代には私はまだ小学生で、大事件としての「よど号ハイジャック」「あさま山荘」「連合赤軍」事件として
の記憶しかない。
その後1993年に死刑判決を受けた坂口弘(劇中「谷川」)が同年に出した「あさま山荘1972」が気になり、当時買って読んで、
そこに至る経緯が、真理に関する特別な物語ではないことに、逆に驚いた記憶がある。その2年後の「地下鉄サリン事件」で
は、連合赤軍事件と坂口の本を思い出した。

私とほぼ同年代の作者もインタビューなどで、そのあたりが本作を書くに至る出発点になった旨語っているようである。
それは「何故、どうして、こんな結果になったのか?目指すところ、行き先は、まったく別のところではなかったのか?」
という疑問である。ハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」も同じ疑問から始まっている。

2巻の巻末の対談で押井守が「言葉で自分自身を追い込み、他人を追い込み、自分も破滅し他人を破滅させる」と言い、作
者が「人間である限り、・・・また起きる」と言っているが、本作品は、ノンフィクションでドキュメンタリーに徹するこ
とで、また、言葉だけでなく画で見せる、造形を与えることで、現在のところそのことを描き出すことに成功していると思う。
これは、過去も現在も未来も会社などでも日常的に繰り返し起きていることだ。それは実感としてある。文化大革命を周恩来
が書いていたら、きっと、よく分かったのだろうと思う。

6巻ではその後の連合赤軍事件の一連の総括リンチ殺人にエスカレーションしていくと思われる永田洋子(劇中「赤城」)の
遠山(劇中「天城」)への批判とそれを受け入れる赤軍(劇中「赤色軍」)の経緯が提示され、次巻に続いている。
死の運命のナンバリングと繰り返し提示される各人の運命のカウントダウン。言葉で作られた彼らの世界と目指すものとは
違う運命。不真面目さが助け、真面目さが過酷な運命を呼び込む理不尽。
遂に榛名山系に入り、この後起こる破滅的な暴走を作者がどう描くのか、興味を持って読みたいと思う。ドキュメンタリーに
徹し今までの手法で描ききるのか、それとも、本質について山本直樹が初めて語ろうとするのか、にも興味がある。
このレビューは参考になりましたか?
18 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 三輪そーめん トップ500レビュアー VINE™ メンバー
一気に状況が動き出した巻。

赤城と谷川がいる「革命者連盟(京浜安保共闘)」と
北、岩木、天城(女性)の「赤色軍(赤軍)」が山に集結して
共同軍事演習開始となります。

完全に社会から独立して、革命を目的とした軍事訓練。
家族もなにもかも捨てて、社会の規範を革命の下にして
邁進する赤城と仲間たち。
山の生活で順調に革命に対する覚悟が出来ていると思っていた彼らに、
新しく合流した赤色軍の北は、厳しい指摘をする。
連盟と赤色軍の主導権争いの開始(本人たちももしかしたら気がついていないが)。
赤城達連盟の女性たち―その矛先は赤色軍で社会人として街に暮らしていた
天城に向けられる―。

革命者連盟と赤色軍の戦ってきた状況と価値観の違いが
各グループメンバーの何気ない会話や仕草で判るのが面白い。
しかし、その行動と考え方の違いが悲劇の元になっていく。

※ところで赤色軍リーダーの北氏ですが、なにか戯画化された人間のようで異質です。
モデルの方は事件をあまり語らずに自死した人なのですが
本当に半ば遊びのように同士をサンドバッグにした人なのだろうか?
半分フィクションとは思えど気になりました。
巻末に元赤色軍の方と作者さんが対談されているので事実かもしれませんが。
当時の男性陣の天城さん(モデルの人)の意外な評価も語られています。

社会と遊離して革命論に明け暮れていた革命軍の人々と
社会に生きている人々の遊離が決定的なものになっています。
宮浦さんが学生時代の友人の会社員と接触して話すこと、
彼女の語る話が夢物語のように思える、この噛み合わなさ。
(この空気の描写は絶妙です)
社会に出ていて、社会の中で革命と折り合いをつけようとした
天城さんの女らしい行動に対する、連盟の女性たちの蔑視。
(天城さんを弁護するなら、顔の荒れた女が社会の中で活動すれば
真っ先に疑われます。社会を切り捨てた赤城達にはそれが理解できない)
これらのことは、一般社会の会社の中でも十分にありえ
しかも自分自身も体験したからよくわかる。

組織(会社も含め)の中では社会のルールは不要。
組織の目的と主義が総てに優先される。

わが身と置き換えると革命軍の起こる悲劇が身につまされます。
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