いかにも男性向けというアクションものであるにもかかわらず、女の私を惹きつけてやまない作品がいくつか存在します。
この「レッドオクトーバー」はその代表格。
一体何度見返したか分からないほど、大好きです。
とにかく、オープニングが最高。
プロコフィエフ風の、荘厳で、どこか哀切を含んだ合唱曲がおごそかに奏でられる中、
原潜レッドオクトーバーが、ふるさとソ連の、低く垂れこめた灰色の空と海を切り裂くように出港していく。
このシーンの、文句なしのカッコ良さ。美しさ。
痺れます。これだけでもう勝負あったという感じです。
音楽と映像がこれほど見事に溶け合う離れ業は、めったに見られるもんじゃありません。
作り手の才気を嫌というほど感じさせられます。
ショーン・コネリーも絶品ですね。
「ザ ロック」でもそうでしたが、彼が現れるだけで、画面が豪華に、そして、どこか艶っぽくなるような気がします。
美貌が絶頂期にあったアレック・ボールドウィンも出ているし、実は、女性に対するサービスも万全の作品なのかな。これは。
女の私がかくも惚れ込んでも、さほど不思議ではないのかも知れませんね。
変化の速い今のご時世。
この名作もすでに「ひと昔前の映画」の仲間入りをしているのかもしれませんが、今見直しても古い感じはまるでしません。
アクションものはあまり見ないという女性でも、肩肘はらずに楽しめると思います。
たまには、ステキな艦長と、原潜で海底クルーズとしゃれこみませんか。