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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
SFの傑作,
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レビュー対象商品: レダ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
栗本薫さんの初期の傑作ですね。中学生のときに、何度読み返したか分からないほど読みました。 SF作品には、古典といわれる傑作がいくつかありそれをモチーフに様々な作品が創られるという流れがあります。19世紀末イギリスに生まれたオルダス・ハックスリーの未来小説『すばらしき新世界(Brave New World)』が、このレダという作品の源流となる作品です。民主党の菅直人さんが自著『日本大転換』で自分の政治観を形作ったといっている本です。僕は菅さんの支持者ではありませんが、国内外の政治家にとても影響を与えている作品みたいですね。 栗本さんは、熱狂的なSFの大ファンで、いくつもの古典をモチーフに作品を書いていますが、これもその一形態です。 何ももたない、それこそなんの才能も遺伝的優位さも、なにもない内気な少年が、レダという女性(本の描写の中では30歳以上で不細工な顔という設定!)に出会い、自分を知り、愛する人を知り、自分を取り巻く仲間と世界を理解していくさまは、スリリングな探偵小説の謎解きをしているみたいで、感動的でした。 ぜひ、若いときに読みたい作品ですね。 僕の人生観を形作った作品です。
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自己を掴み取るための戦い,
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レビュー対象商品: レダ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
時代は未来。人々が幸福となるべく全てが管理され、希望する事は全て許されている都市の中で、何になるべきかも決めかね、未だ誰にも愛された事のない平凡で孤独な少年イヴ。その前に突然現れた彼女、レダはディソーダー…『社会の査定枠外にいる者』だった。彼女は鮮烈な印象を残し、最初は反社会的で予測がつかない彼女を恐れていたイヴも、次第に彼女を愛し始め、自らも変わり始める。 しかし自然の力を失った脆弱な都市は、レダの野性を恐れ、次第に彼女を圧迫し始めた…。 望み通り生きる事が許されているはずのこの自由な世界、恵まれた世界の中で、何故レダは、そしてイヴは幸福でないのか? 自分自身であるとはどういうことなのか? 真の個性とは何か? 全三巻だが、長さも忘れて真剣に読んでしまう。 SFでありフィクションでありつつ、“紛れもなく自分の問題が書いてある”と実感できる一冊。 イヴが自分自身である事を掴み取るまでの、壮大な思想展開は危険かつドラマティックだ。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
色あせない物語,
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レビュー対象商品: レダ〈1〉 (ハヤカワ文庫JA) (文庫)
レダという名の不可思議な女性に翻弄されながら、少しずつおとなになっていく少年。未来都市を舞台にしたSFなのだが、それ以上に、ビルドゥングス・ロマンとしての性格が色濃い小説。出版されてからすでに10年以上たつが、今読んでも、まったく色あせていない。10代のころにぜひ読みたい、読ませたい本。栗本薫、初期の名作である。
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