タイトルを一読すると一瞬「おうちでパンを焼いてカフェごはん♪」って感じのお気軽な本にも思えますが、実際は「本業のパン屋に比べ整った設備の無いカフェの厨房において、カスタマーが満足の行くような美味しいパンを作る」という趣旨の本ですのでかなり気合が入っています。当然一回分の仕込み量も家庭向けとは言えませんが、それは個人で作りやすい分量に変えればいいと思います(1グラム単位で計れるキッチンスケールが必要)。ただ一つだけロゼッタというお花の形の可愛らしいパンだけは、専用の金属の押し型が日本で手に入らずイタリアから個人で持ち帰るしか無いとの事なので、どう頑張っても作れそうにありません。美味しそうなのに残念。
飲食店経営で忙しく学校に通ってパン作りを学ぶ時間の無い人たちが、この本だけでもしっかりとパン作りのコツを学べるようにと考えての事でしょうか、とにかく一つ一つのパン作り方の工程の写真が多くて生地の状態などがよく解ります。レシピによって微妙に違う砂糖や塩の量なども、そうすることでどんな仕上がりや食感を目指すのか等きちんと書いてあるので勉強になります。テーブルロールの飾りの切り目の入れ方等もちょっと珍しくて仕上がりがとっても可愛らしく作ってみたくなります。
「毎日パンを焼く」という前提なので前種法のものが多いですが、本を手に入れたらすぐに作ってみたいという方は、殆どのレシピで使うフランスパン専用粉とモルトシロップの用意をお忘れなく。