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17 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
次の用語は「パーティングライン」???,
By えんぴつ (神奈川県横浜市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: レジンキャストミルク (電撃文庫) (文庫)
タイトルからして模型用語(「2液反応硬化式合成樹脂の原液」とでも言うのかな?)だったのでそっち方面の小説だと思い込んで購入を躊躇っていたのですが、内容は全然違いました(汗(本文の方も模型用語のオンパレードですが、模型用語を上手く借用して比喩しているんですね。) 「本文」と「ふりがな」のズレを楽しめる方ならお勧めかも・・・ なお、模型用語で、 ランナ(ー)とは金型に樹脂を注入する際の流路(あるいは流路にそのまま棒状(枝状)の樹脂となって残った部分)のことで、プラモデルでは残った枝状の樹脂は輸送・販売時に部品がバラバラになるのを防ぐ役割も持っています。転じて、部品(人、もの、現象等)をつなぎとめる現実(実軸)を比喩しているのではないでしょうか。 キャストとは鋳物のこと(レジンは樹脂)で、複製(虚軸)を比喩、 リターダ(ー)とは塗料の乾燥を遅らせる薬液で、塗料のムラやカブリを防ぐ役割があります。転じて、虚軸の実軸への浮きのない定着を助ける存在の比喩でしょうか。 ゲートとは注型口のことで、金型への樹脂の流し込み口のことです。 アンダーゲートとは、金型の「本来形成したい模型」の空間部分へ樹脂を下側から注入する方式のことで、プラモデルのように圧力をかけて注入するのではなく、大気圧で重力を使って薬液(レジンキャストミルク)を注入する手法です。転じて、虚軸を実軸に「注入(呼び込む)」するための門ということでしょうか。 レジンキャストミルクは、金型(と言っても、金属とは限りません)に注入して固化する前の液体の樹脂を指しますから、まだ不定で、どのような形にでも(実軸において)固めることが出来る存在のことでしょうか。 と、模型用語の意味するところから、小説が意図している(場合によっては伏線?)ところを想像してみたりしています。 作者も、たぶん、虚軸と模型とを重ねているのしょうね。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ここまで個々を書ききれる著者は珍しい。,
By
レビュー対象商品: レジンキャストミルク (電撃文庫) (文庫)
光と影が同居しているような作品だと感じた。読み始めて世界観や用語、文章から硬さを感じなくもないが、それを打ち消すかのように女性陣の活躍でマイルドにしている印象。 個々の登場人物の個性を書き分けているあたり、著者にしっかりとした力量があることが伺える。 特に森町芹菜は個人的に物語の中でとても救いになる存在だった。 読み始めて確かに主人公が他の作品に比べて若干薄く感じなくもないが、里緒の言葉を借りるなら「欠落している」のでむしろこの状態がベストなのだと読後に納得した。 それに何かを得るために、何かを捨てる覚悟のできる主人公を好ましく思う。 平凡で凡庸な昨今の主人公像からすると、城島晶は本質を見ることの出来る数少ない主人公なのだと私の中で存在感が増した。 あまり文章を読み慣れていないと序盤は苦しむかもしれないが、そこで諦めてほしくない作品。 作品の完成度からいって、途中で読むのを投げ出すのはとても惜しい存在です。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
世界と造語にはまる!,
By 大河原 (福岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: レジンキャストミルク (電撃文庫) (文庫)
イラストレーターとの密なコラボレーションから生まれたこの作品。読んでみて期待を裏切らない出来だった。 最初は世界観や造語にとっつきにくさを感じる人も多いかもしれないが、一旦呑み込んでしまえばはまって病みつきになること請け合いだ。 キャラクターの掛け合いが面白く、シリアスになり過ぎるのを避けている。 続刊が待ち遠しいシリーズである。
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