日本公開版と欧州公開版は同じ94分。アメリカ公開版は89分。日本ではDVDなどでアメリカ公開版が発売されたことはありません。これはユニバーサルと20世紀フォックスが配給を地域で分けたためです。アメリカ公開版は単に編集が違うだけではなく、追加撮影された部分(これが出来が悪い)もあり、音楽がまったく違います。日本・欧州版はジェリー・ゴールドスミス。アメリカ公開版はタンジェリン・ドリームとブライアン・フェリーなどによる歌も使用。
今回のディレクターズカットは114分で、日本・欧州版をベースにしたまったく違う編集です。アメリカ公開版はユニバーサル映画の意向で改悪されてしまったので、監督としても不本意だったものです。
アメリカではこのディレクターズカットとアメリカ公開版の両方が収録されたUltimate EditionのBD版が発売されたばかり。日本でもこちらを出せなかったものか。音楽や編集で映画がどれだけ変わるのかという、素晴らしいサンプルになるのに。私はゴールドスミスとタンジェリン・ドリーム、両方のアーティストが好きですが、映画音楽としてはゴールドスミスが圧倒的です。TDは薄っぺらい。ここでいう薄っぺらいとは単に音楽としてではなく、脚本の読み込み具合など映像を補助する役割としてです。映画と音楽を研究する人(ファンや監督志望者)はアメリカで発売になったUltimate Editionをご覧になることをお薦めします。