内容(「CDジャーナル」データベースより)
矢部&横山の2枚目のアルバム。1枚目に引き続き,ワインの名前をタイトルとし,フランス系の作品を収めている。二人が対等に奏で合いながら,品よく洗練された音楽をつくりあげている。フォーレとドビュッシーの小品の編曲は横山によるもの。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
最近のワイン・ブームに余勢を駆ったわけでもあるまいが、フランスの最高級ワインの名前をそのままタイトルに使用したこのCD、中身(演奏)と照らしあわせてみれば、なかなかうまい切り口だ。ちなみに“レザムルーズ”とは仏語で恋人たちという意。フランス近代の著名な作曲家の作品と、近年人気が増してきたベルギーの作曲家ルクーを組み合わせた演目に手際のよさを感ずる。聴きものはまずこのルクー。24歳で夭逝した彼の最高傑作。フランク風の曲ながらメロディの馥郁とした美しさは比類がない。矢部の耽美なヴァイオリンの音色が、吸いつくようにこれを歌いあげる。メロウでロマンティック(特に第2楽章)。まさにタイトルのイメージ通りの演奏だ。そしてラヴェルのソナタ。ここでの矢部は、たとえば第2楽章で遊び心いっぱいのブルースを聴かせる。技もすごいが歌いまわしが実にハートフル。そして品がある。横山のエネルギッシュなピアノとの相性も新鮮で薬味が利いている。 (斎藤弘美) --- 1998年12月号