本書は、米国「ビジネスウィーク」誌のニューヨーク本社編集者であり、過去には日本で10年間特派員を務めた著者が、レクサス誕生秘話と成功の理由を、関係者らへのインタビューから解き明かそうと試みたもの。「トヨタは極めて保守的でリスクを嫌う会社という評判を得ている」という認識から、著者の取材は始まる。しかし、プロジェクトに関わった技術者や米国トヨタのリーダーたちの胸の内には、熱く、極めて高い目標に向けての大志が燃え盛っていた。設計の基本となるエンジンの選択に関して、生産直前まで社内で論争が繰り広げられた事実などを明らかにし、彼らが掲げる「完全への飽くなき追求」とは何かを米国人の視点から解説する。日本のジャーナリストによる著書『レクサス トヨタの挑戦』(日本経済新聞社刊)と併せて読み解くのもよいだろう。
(日経ビジネス 2005/09/12 Copyright2001 日経BP企画..All rights reserved.)
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最も参考になったカスタマーレビュー
14 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
普遍性をもった安心・信頼,
By 柳野 健 (千葉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: レクサス~完璧主義者たちがつくったプレミアムブランド (単行本)
本書はトヨタの正式な許可を受けて書かれたものではないという。著者の公正な姿勢の反映だろうと思う。レクサスの著者に最も相応しい人ではないだろうか。上智大学に留学経験あり、現地採用の青年がビジネスウィークの記者として10年間東京で研鑚し、現在、ニューヨーク本社編集者。一流のライターの本だと思う。膨大なデータが十分に消化され、裏づけされ、手に馴染んでから書かれている。本当に面白い。本当に読むに値する。著者が正式な許可を敢えて得なかったのは、類稀なレクサス物語の光と影まできちんと書きたかったのではないだろうか。トヨタとしては、レクサスの父ともいえる鈴木一郎氏のその後の不幸、サムライ東郷氏の後任の人選の誤り等々できれば省いて欲しいことも書かれている。 失敗や不幸はある。それが人生、ビジネスではないか。それゆえ、ドーソン氏の語る「レクサス物語」は心を打つ。 息つく間もないほど一気に読ませる。なかでも、レクサスがデビューして、2ヶ月後に不具合が出た時、豊田英二氏は、即座に無条件のリコールを発表し、米国政府に瑕疵を報告し、迅速に部品を交換するくだりは清清しい。ディラーは言った。「トヨタは逃げも隠れもしませんでした」「正面から難題に立ち向かったのです」 本書の最後は、ある女の子の物語で終わる。イザベル・A・マクデビット。両親は出産に間に合わないことを悟り、レクサス・ディーラーに助けを求めた。イザベルはLX450の後部座席で生まれた。両親は、ALEXUSというミドルネームを付けた。2000年に生まれた353人の女の子がレクサスと名づけられた。レクサスの安心・信頼が米国の地に真に受け入れられたということだろう。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
レクサスのことが知りたければこの本,
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レビュー対象商品: レクサス~完璧主義者たちがつくったプレミアムブランド (単行本)
レクサスのことが知りたくて何冊か読んでみました.その中で本書は,アメリカでのレクサスのサクセスストーリを詳細に描いたものです.日本ではトヨタの高級車はそれなりに高級車として認知されていますが,北米ではほとんどネームバリューがありませんでした.そのような中でトヨタがどのようにレクサスブランドを構築していったかということには非常に興味があります.さすがのトヨタも,新しい高級車ブランドを立ち上げるのには大変な苦労があったようです.しかしながら,緻密な戦略とアメリカの販売会社との連携で成功に導いたというのはやはりトヨタの底力でしょう. 著者は「ビジネスウィーク」の編集者ですが,文章が非常にうまい.ドラマチックな展開でドキュメンタリーながら思わず引き込まれてしまいます.翻訳のうまさも見逃せません.綿密な取材に基づいて書かれており,非常に読み応えがあります.
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
とても真面目に書かれた本です。,
By 山田 石人 (京都府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: レクサス~完璧主義者たちがつくったプレミアムブランド (単行本)
トヨタについては賛美や崇拝の声が大きくてその本当の姿はつかみにくいところがあるように思います。 しかしこの本は、様々な取材や記事から構成され その引用に関してもキチンと注釈がしてあり、内容に関しても 比較的客観的で好感がもてました。 もちろんこの本はレクサスブランドについて書かれた本ですので トヨタ寄りの内容ではあるのですが、 トヨタがレクサスというブランドを作り上げるまでの尋常ではない 努力はすさまじいもので、それに費やされたエネルギーや情熱には ただただ圧倒されます。 そしてブランドを築いていくために現地会社とった戦略には あらゆる日本企業が見習うべき部分があるように思います。 より良い商品、より良いサービスを提供していくことは大前提ですが それだけではダメなんだということが、ひしひしと伝わってきます。 レクサスというブランドもまだまだ発展途上な部分があると思いますが こんな努力を続けていくなら、本当に本物のブランドとして、 世界中に認知される日も近いように思えました。 こんな企業が日本から世界にでたんだなと勝手に誇らしい気持ちになれました(笑)
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