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【ストーリー】
コニー・アイランドの寂れた海岸。
古びた煉瓦アパートに暮らす、孤独な未亡人サラ・ゴールドファーブ(エレン・バースティン)と1人息子ハリー(ジャレッド・レト)。心優しいハリーだが、定職にもつかず、いつも恋人や友達の家に入り浸りブラブラしている。
家に閉じこもってチョコレートを頬張りながらTVを観るのが何よりも好きな母のもとに、ある日、1本の電話がかかってくる。それは、ごひいきのテレビ番組への出演依頼だった!
夢中になったサラは、ハリーの卒業式に家族3人で写した写真を見る。そこには息子と共に赤いワンピースを着た若き日の綺麗な自分がいた…。母は、晴れのTV出演の為にもう1度赤いドレスを着ようとダイエットを決意する。
一方、ハリーと彼の新しい恋人マリオン(ジェニファー・コネリー)は、孤独と苦悩の日々が相手によって救われることを期待しつつ、少しずつ互いの心を開き始めていた。2人の愛は、現実世界からイヤなことをシャットアウトした人工的な逃げ場として燃え上がり、マリオンの家の床で静かに横たわりながら将来の幸福という大きな夢を語ることに費やされる。
そんな2人に友人タイロン(アーロン・ウェイアンズ)が耳よりな話を持ってくる。麻薬の売人をやり、荒稼ぎをしようというのだ…。
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
脚本家の実体験がベースになっている,
By sanjunio (大阪府豊中市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD] (DVD)
この作品の脚本家である、ヒューバート・セルビー・ジュニアが、特典映像で、主演のエレン・バースティンからインタビューを受けているが、これがおもしろい。彼は、子供の頃父親の炭鉱の仕事で、父親と一緒に船で国のあちこちを渡っているうちに、結核にかかり、余命数ヶ月と診断される。 その頃実験的であったステレプトマイシンを処方され、あばら骨を10本摘出されるほどの大手術を受け一命を取り留めるものの副作用のせいで、ときどき激しい傷みにおそわれ、モルヒネに頼らなければならなくなる。 病院通いのなかで、彼は自分の体験から、何か人の役に立つことをしようと考え、作家への道を志した。 そのために、この作品は、非常にショッキングでありながら、教育的である。人間がいかにドラッグによって蝕まれていくか、そしていったん中毒になってしまったらドラッグに抵抗することはできず破滅への道をひた走っていくその様を、母子と恋人の愛と人格が崩壊する過程を描くことで、むしろ不快と思わせるまでのインパクトを見ているものたちに与える。 主演のエレン・バースティンの老女の醜さを画面いっぱいに見せつける演技には、ハリウッドで50年代後半から100以上の作品に出演してきた女優の意思に驚かされる。やはり作品のメッセージにおおきく共感されたのだろう。 ジェニファー・コネリーも僕の知る限りの初めての汚れ役で、激しい(イメージ)シーンも用意されているが、こちらは体当たり演技とはいえない程度。逆に、叔父を誘惑するために派手目にメイクしたお姿の美しさにうっとりと見とれてしまいました。
57 人中、49人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
監督のコメンタリーもしっかり観ましょう。,
By うぃ - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: レクイエム・フォー・ドリーム [DVD] (DVD)
この映画は「麻薬」の映画だと見てる人がほとんどでしょうがこの映画は一概に「麻薬」の恐ろしさを語る映画ではありません 監督のコメンタリーをちゃんと観ると分かりますがこの映画はいわば「中毒」の映画です。 確かに麻薬は恐ろしい、一番でも恐れられてるのはその依存性でしょう ですが本当に恐ろしいのは麻薬だけではありません 例えばこの映画の人物が麻薬に出すきっかけは何だと思いますか? ハリーとマリオンは「愛」を求めてました。 体を何度合わせ次第にその「刺激」に疎くなり、「麻薬」を始めた。 サラは根っからのTV好き 一日のほとんどをTVを観て過ごし、やがて離れられなくなっていた。 そしてTV出演が決まるとサラは希望を見つけたかのようにダイエットを始める。 女性にしかわからない「美」を激しくもとめるようになる。 そして「麻薬」に手を出し、その急激な体重の変化に感激、「ダイエット」をやめられなくなる。 このように私たちの周りは「麻薬」以外にも中毒になりうるものがある。 コーヒー、音楽、仕事、ゲーム、恋愛、ダイエット、PC、SEX そして麻薬 何かに空っぽの感情を抱き、「愛されたい」「満たされたい」がために私たちは"何か"に溺れていく 監督のコメンタリーにあるように「人は中毒の動物」である。 私たちはいつも何かにすがって生きている。 この映画はその「夢」を求めすぎた者の末路 「夢への鎮魂歌」 もう一度言わしてもらいます。この映画は単なる麻薬映画ではない そしてこういうことを書く私は「映画」に溺れている人なのである。
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
絶望という名が相応しい。見所が多い作品。,
By
レビュー対象商品: レクイエム・フォー・ドリーム デラックス版 [DVD] (DVD)
アカデミー賞でミッキー・ロークが主演男優書を受賞した「レスラー」の監督ダーレン・アロノフスキーの2000年度作品。「π」で初監督以来でまだ4作品しか製作していないが、それぞれ「超個性が強い」作品を残している。 特に本作の「個性ぶり」は超強烈。 初めは「麻薬撲滅キャンペーンの為の啓蒙映画」かとも思った。 ストーリーの軸は麻薬であり、麻薬をやると「全てがダメになるよ…」ということを思い知らされる。 18R的な描写もあるが、麻薬の恐ろしさということでは学校で授業の一環として鑑賞させても良いかもしれない。 本作が衝撃的なのは「かつてないほどの救いがたい展開」 イギリスの観客によるアンケートで「最も落ち込む映画No1」に選ばれたことはあるだけの「救いようのなさ」だ。 本作に比べればジャック・ニコルソン主演の「カッコーの巣の上で」の方が数百倍希望に溢れている。 ストーリーは「落ち込む」が、本作で注目するの点は3つある。 まずは撮影の美しさ。 トイカメラで撮影したようなアート的なフィルムは観ていて楽しい。 撮影監督は最近では、「アイアンマン」や「セントアンナの奇蹟」などで活躍しているマシュー・リバティーク。 また、音楽が秀逸である。 作曲はイギリスのバンド「ポップ・ウィル・イート・イットセルフ」の元メンバーであったクリント・マンセル。 彼の映画作品は評価が低いものが多く、日本未公開の作品を多く手掛けているので日本での知名度は超低い。 ダニー・ボイル監督のSF映画「サンシャイン」の劇場版予告編で本作のクリント・マンセルのアレンジ曲が使われて いたが、インパクトは強烈にあった。 そして、ジェニファー・コネリーの体当たりの演技である。 ジェニファーは翌年にラッセル・クロウ共演の「ビューティフルマインド」でアカデミー主演女優賞を獲得するが、 本作でも演技力に磨きが掛かった片鱗がうかがえる。 それまでのジェニファーは「綺麗なだけの大根役者」的なイメージが強かったが本作で一皮むけた…彼女の女優としての 転換点にある映画ではないかと思う。 救いようがない映画…ではあるが、見所は満載。 絶望感に耐えられる方にはお薦めの作品。
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