この作品の脚本家である、ヒューバート・セルビー・ジュニアが、特典映像で、主演のエレン・バースティンからインタビューを受けているが、これがおもしろい。
彼は、子供の頃父親の炭鉱の仕事で、父親と一緒に船で国のあちこちを渡っているうちに、結核にかかり、余命数ヶ月と診断される。
その頃実験的であったステレプトマイシンを処方され、あばら骨を10本摘出されるほどの大手術を受け一命を取り留めるものの副作用のせいで、ときどき激しい傷みにおそわれ、モルヒネに頼らなければならなくなる。
病院通いのなかで、彼は自分の体験から、何か人の役に立つことをしようと考え、作家への道を志した。
そのために、この作品は、非常にショッキングでありながら、教育的である。人間がいかにドラッグによって蝕まれていくか、そしていったん中毒になってしまったらドラッグに抵抗することはできず破滅への道をひた走っていくその様を、母子と恋人の愛と人格が崩壊する過程を描くことで、むしろ不快と思わせるまでのインパクトを見ているものたちに与える。
主演のエレン・バースティンの老女の醜さを画面いっぱいに見せつける演技には、ハリウッドで50年代後半から100以上の作品に出演してきた女優の意思に驚かされる。やはり作品のメッセージにおおきく共感されたのだろう。
ジェニファー・コネリーも僕の知る限りの初めての汚れ役で、激しい(イメージ)シーンも用意されているが、こちらは体当たり演技とはいえない程度。逆に、叔父を誘惑するために派手目にメイクしたお姿の美しさにうっとりと見とれてしまいました。