新聞広告からずっと気になっていて、映画館に観にいった。
これはもう、まず主人公コンがかっこよすぎる。俳優のルックスはもちろん、聾唖者の演技も素晴らしかった。今なら新鮮さも、彼が食べていたドリアンや活気ある市場のフルーツにも勝る。まさに「買い」だ。(もう少ししたら、名前を西洋風に変えて香港映画に出てそう。)
いじめられっ子だった彼に「殺し屋」の全てを教えた先輩で相棒を殺され、復讐に行くシーンが余りにも美しい(これは、「男たちの挽歌」など、”元祖”的作品のいいところをしっかり学んでいると思う)。左利きのコンと右利きの先輩(の幻?)が、左右対称に銃を構えて並ぶところは見事な絵作りで感心するばかり。全体にスピードと荒っぽさがあり、激しいシーンもあるが、スタイリッシュさにもこれまでの香港モノより更に磨きがかかっている感じ。2時間なく短い分スッキリまとまっているのも良い。
その主人公と無垢な少女の恋愛・・・がメインテーマなのだろうが(もちろん、デートシーンなどでの主人公の笑顔は最高だった)、私にはあくまで美しい男の世界だった。ラストシーンの雨が全てを語っている。
(おまけ・・・俗に「ドリアンとお酒は一緒に口にしてはいけない」と聞いていたのだが、主人公たちはドリアンとビールを一緒に口にしていて何ともない。弱いお酒なら大丈夫なのだろうか・・・と妙なところも気になってしまった。)