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レイン・フォール/雨の牙 (ハヤカワ文庫)
 
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レイン・フォール/雨の牙 (ハヤカワ文庫) [文庫]

バリー アイスラー , 池田 真紀子
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容紹介

今回の仕事のターゲットは国土交通省のキャリア官僚だ。渋谷の雑踏から後をつけたレインは、山手線の車内で相手に接近する。一瞬後、ターゲットは昏倒し、そのまま死亡した。誰が見ても心臓の発作による自然死だ。作戦完了。ところが、数ある仕事のうちのひとつに過ぎなかったこの暗殺が、彼の運命を一変させることになるとは……孤高の暗殺者ジョン・レインに危機が迫る。大都会・東京を舞台に描く謀略と裏切りの追跡劇

内容(「BOOK」データベースより)

今回の仕事のターゲットは国土交通省のキャリア官僚だ。渋谷の雑踏から後をつけたレインは、山手線の車内で相手に接近する。一瞬後、ターゲットは昏倒し、そのまま死亡した。誰が見ても心臓の発作による自然死だ。作戦完了。ところが、数ある仕事のうちのひとつに過ぎなかったこの暗殺が、彼の運命を一変させることになるとは…孤高の暗殺者ジョン・レインに危機が迫る。大都会・東京を舞台に描く謀略と裏切りの追跡劇。

登録情報

  • 文庫: 493ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/3/31)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 415178151X
  • ISBN-13: 978-4151781513
  • 発売日: 2009/3/31
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 447,082位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:文庫
主人公は、ジョン・レイン。
アメリカからも日本からも受け入れられない、ハーフの孤高の暗殺者です。
ヒロインは、アメリカでの生活経験のあるジャズ・ピアニスト川村みどり。

ジョンがみどりの父親を暗殺するところから、物語は始まります。
そして、次に来た指令がみどりの暗殺でした。
みどりに心惹かれるものを感じていたジョンは、事件の裏に潜む深いものを感じ探って行きます。
そうしてゆく内に、日本の暗部が見えてきます。

日本での滞在経験がある作者の日本への造詣の深さが、東京の町の精緻な描写と主人公たちのリアルな表現で、臨場感溢れる物語にしています。
畳みかけるような緊迫感が、ジョンとみどりのロマンスを味付けにして、魅力的なサスペンスを演出しています。
今回、映画化されると言うことですが、確かに、映像化したくなるような物語のつくりになっており、息をもつかせぬ展開は、読む者を一気に東京の闇の世界へ引き込んでゆきます。

東京を舞台にした、なかなか面白い一編です。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
バリー・アイスラーは、日本を舞台にしたこのデビュー・サスペンスで一躍注目を集めた。そして<雨−レイン−>のタイトルでシリーズ化されている。また、主役の殺し屋ジョン・レインを椎名桔平が、そして相手役のジャズピアニストみどりを長谷川京子が演じて、かなり脚色されているらしいが映画にもなった。

日米ハーフのジョン・レインはヴェトナム戦争を体験したフリーランスの殺し屋だ。彼はターゲットを自然死に見せかけて殺すことで、これまで幾度も政治がらみの暗殺を手がけてきた。今回の依頼も難なくやってのけた。しかし、暗殺したキャリア官僚が持っていたであろう、国家機密が隠されたディスクをめぐって、彼は国家的な陰謀の渦に巻き込まれることになる。レインは偶然出会ったその官僚の娘みどりと共に、CIA、政界の黒幕、そして警察庁からも追われる立場になる。

本書は、レインに何度も降りかかる危機を脱するアクションシーン、みどりとレインに芽生える恋愛感情、ハーフであるが故のレインの煩悶、レインにいつまでもつきまとうヴェトナム戦争の忌まわしい記憶と、読みどころは多いが、根底にあるのが日本の裏社会・政治サスペンスであるため、緊張感が途切れることのない厚みのある骨太の物語となっている。

それにしても驚くのは、本書がアメリカ人の手による小説であるという点だ。レインが乗る地下鉄やJR、立ち寄る店などは実在のものであるばかりで、東京の地理や土地の歴史はまるでガイドブックを見るようだし、日米関係や日本の政治情勢も実に詳細でリアルである。日本の作品を読んでいるような錯覚すら覚える。これまで外国人が書く日本の小説は“武士道”、“禅”など、スピリチュアルな面とか、“ヤクザ”を前面に出すものが多かっただけに、バリー・アイスラーの親日ぶり、取材力、そして見識は、日本人の作家と同等かそれを凌ぐものがある。

ともあれ本書は、圧倒的な存在感を持つ、ジョン・レインの姿を描ききった力作である。
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