Blu−rayで購入。期待をはるかに超えた面白さだった。ミシェル・ヨーの強さと美しさがあますところなく描き出され、彼女の「代表作」となる作品と言っても過言ではない。「グリーン・ディスティニー」や「ハムプトラ3」などでもそれなりの存在感は発揮していたものの、2000年代に入っての彼女の出演作の中ではピカイチと言っていい。
ストーリーや登場人物もなかなか凝っているのだが、それでいて必要以上に複雑にすることなく、さらにスタイリッシュな映像が、見る者を作品の世界にグイグイと引き込んでいく(もしかするとテレビを32型から42型に買い換えた個人的な事情によるところが大きいのかもしれないが)。
後半に美味しいところをかっさらう「グッド・バッド・ウィアード」のチョン・ウソンもいい味を出しており、ミシェル・ヨーに存在感では負けていない。脇役もキャラクターが確立しており、アメコミ的な面白さに近いものがある。「孫文の義士団」のワン・シュエチーは悪玉の転倫王を怪演、綻青を演じたバービー・スーは小悪魔っぽい美しさでミシェル・ヨーとはまた違った魅力を発揮、雷彬を演じたショーン・ユー、彩戯師を演じたレオン・ダイも脇役の割には強い印象を残した(レオン・ダイはバービー・スーとともに「シルク」にも出ていた)。それぞれの登場人物が薄っぺらに描かれていないので感情移入もしやすく、彼らがバランスよく物語に彩りを添えている。
例によって香港=中国映画の突っ込み所はもちろんあるが、それを補ってあまりある楽しさがある。ジョン・ウーはもちろんのこと、スー・チャオピンも侮れない。