自由奔放な青年が重度の自閉症の兄と出会って心を開き、忘れていた愛情を取り戻して行く過程を描いた心暖まる感動のロード・ムービー。高級外車のディーラーをしているチャーリー(クルーズ)の元に、自分を勘当した父の訃報が届く。遺産目当てに故郷に戻った彼だったが遺産の300万ドルは見た事もない自閉症の兄、レイモンド(ホフマン)の手に渡る事を聞かされる。なんとか金を物にしようとチャーリーは施設にいるレイモンドを誘拐まがいに連れ出し、ロスに戻ろうとするのだったが……。
さすがアカデミー賞受賞作品。私は20年以上経ってから見ましたが、まったく色褪せない、というか今見ても新鮮な作品です。自閉症は日常生活は一人では不可能と思っていましたが、それを補っている、むしろそれ以上の感動を与えてくれているレイモンドとチャーリーの心の共有が見ていて幸せな気持ちにさせてくれます。テーマ自体がとても重たいのに明るい作品にしているのはやはり二人の演技が光っているからでしょうか。個人的にはチャーリーの兄に対する心象が少しずつ変化してきてある瞬間を境に本当に家族愛に変わる心の動きがとても理解できるというか感情移入できます。何度も見れるまさに名作です。