海外では賛否両論に評価が分かれているようですが、個人的には長年待っていた甲斐があった!と手放しで喜べる内容でした。彼が「プリンス」に名前を戻して最初のアルバムだけの事はある!とても気合いの入った作品です。メジャーレーベルから離れ、孤軍奮闘で彼が創ろうとしている音楽は、ヒットチャートに載せる為の音楽ではなく、流行の曲調ではなく、決して今風では無いかもしれないが、息が長く、時代が移り変わっても人々の心に残る名曲を紡ぎ出そうと彼は必死に「アーティスト」としての信念を見せつけています。その真摯な姿は、現在のミュージックシーン、そしてミュージシャン達への警鐘のようです。
内容は、熟練の技がさえ渡るジャジーなものを筆頭に、これまでプリンスが積み上げてきた「プリンスミュージック」を凝縮したものを、多面的に見せつけてくれます。(基本的には生のバンド音が主体)コンセプトアルバムとして見事なまでに最後まで一貫したカラーで統一され、ラストまで一気に聴かせるパワーに充ち満ちています。
かなり宗教色が強い内容ですが、デビュー当時からそんな一面はあったので、長く彼のファンを続けている方なら気にならないでしょう。今回「星4つ」と厳しい評価をさせて頂きましたが、過去のプリンスの作品が評価ベースにある為にハードルを高い所に設定しての評価となってしまいました…ですが、一般的なレベルでいえば十分満点をあげられると思います。おそらく音楽史に残る作品の一つになるのではないでしょうか…