ある日大学生1年の弟にこんなことを言われました。
「兄貴兄貴、この本だまされたと思って読んでみな!すげーから」と
兄はおまえの言葉使いが心配でならないよ…
上にあるのは私がこの本を読んだ経緯なのです。弟の言葉を信じ読んでみました。そして見事にだまされました。絵は好みに合っていましたし、煽り文句も大作を期待させるものでわくわくしながらページをめくっていったのですが…ですが…!
まあ結果は評価の通りです。まずファンタジーの土台となるべき世界観が行き当たりばったりでありきたりすぎていくらでも後ずけができるものだったので、半ば作者が思いついたものをたいして練らずにそのまま文章に起こした感じがしました。そして文章も綺麗で読みやすいですが、この本はあまりにも味気がなさすぎです。こんなファンタジー読んだことない!と驚く人、賞賛する人はあまりそのジャンル(ファンタジー)を読んでこなかったんだろうな、と感じてしまいました。また登場人物たちの会話があまりにも軽すぎてシリアスなはずのシーンでも緊張感がなく、主人公の強さに安心できる、この筆者の持ち味というのは言い換えればそうなのですが、やはり許容範囲を超えています。会話の使いまわす言葉もいかんせん安っぽく中学生ぐらいなら喜こぶかなー、っていう感じがします。あと軍隊同士の戦いを描いているのに、個人の力量が戦の勝敗にかかる比重が重すぎます。あれならレイン一人でも勝てちゃう感じです。軍略に至っては敵があまりにもステレオタイプなやられ役(バーカバーカ⇒なんだとー!?むきー!!⇒かかったな!⇒グハー⇒バタっなんです。ホント冗談ではなく)なのでレインの見事な策略というより、自滅としか言いようがありません。
主人公最強物は別に嫌いではなくむしろ好きな部類ですが、ある程度苦戦しないことには、どの道勝つにしても戦いが平坦になりがちです。また、気になったところとして、どーにも強さに対する執念のあり方がありきたりすぎでしたし、ドラゴンスレイヤーなんて単語出ただけで苦笑してしまう人もいるのではないでしょうか。
全体の総評としてお金を出してまで買うのは損です。ただ、児童書だと思うので小、中学生くらいの子供やファンタジー初心者などにはサクサク読めるので借りてみるなどならOKだと思います。
ほんと見事に騙されましたよ…
ちなみに弟は「この本すげー笑えるだろ?シリアスなギャグ漫画みたいだよな」と言ってました。
…先に言えや!期待してたよ!!