中村繁夫さんの本は全部読んでいるが、この「レアメタル超入門」は大ヒット作の「レアメタルパニック」以上の面白さがある。金属のこと、業界のことを知っている人はもちろん、知らない人にも存分に楽しめる内容である。例えば旅好きな方にとっては世界金属資源紀行としてのガイドにもなりえる。オロロフカってどんなところだろう?と楽しく思いをめぐらすこと間違いない。
著者自身が地球を舞台に飛び回っているだけに、現場の迫力やユニークなトレーダーの横顔も知ることができ、金属を知らない方でも興味もって読める本である。私はこの本はできるかぎり中学生あるいは高校生といったこれからの日本を担う方々に読んでもらいたいと思う。日本の場合、海外と比べて圧倒的に子供の科学への興味が薄いように思える。英語や投資術を学ばせるのもいいかもしれないが、日常生活に欠かせない、実はどこにでもこっそりひっそり存在している金属のことを知ってもらいたいと思う。
私自身もそうでした。金属には全く縁のない青春時代でしたが、大人になって金属のことを知り、扉を開いてみれば、それぞれの金属にドラマがあることを知り、今没頭しております。このレアメタル超入門はそんな未来の「レアメタル・マン」あるいは「レアメタル・レディー」を誕生させるひとつの大きなキッカケになりえると思いますね。
金属を取り巻く世界は怪しくもスリリングな世界です。金属業界は面白くも怖い、だけど信念もって仕事しててカッコイイんじゃないの!という個性的な面々に満ち溢れています。まさに著者の「山師」こと中村繁夫さんのように。。