ゲーム及びゲームデザインに対する分析の本。
ホイジンガ、クロフォード等先人達の定義を注意深く顧みつつ、
情報理論システム、サイバネティックシステム等、様々な枠組みから「ゲーム」を多角的に分析している。
扱う主題が主題だけに、また言葉に対する厳密さから、かなり「学術的」なお堅い、読みづらい印象を受けるが、
そのことは著者も承知のようで、合間合間に実際にゲームをデザインした例(とその製作過程の舞台裏)を挟み、
なるべく退屈しないよう構成に工夫が見られる。
といっても、デザイナーはロード・オブ・ザ・リングのボードゲームを開発した人だったり、
マジック:ザ・ギャザリングで有名なガーフィールドだったりと退屈しのぎと言うレベルでもないのだが…
正直言って「さあ、ゲームをやるぞor作るぞ」というときに手元に置いて役に立つかというと少し疑問が残るが、
ゲームには見落としがちだけどこんな要素があるんだ、こんな見方ができるんだという発見が出来る、なかなか面白い本だった。
このレビューを書いている時点(2011年12月)では続巻は発売されていないようだが、結構期待できると思う。