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しかし「ループ」を完全に独立した一つの作品として読んだ場合、私は文句なしに面白かったと評価できます。
「生命とは何か?」「世界とは何か?」「人間とは何か?」
永遠に答えの出る事のない哲学的テーマに対して、主人公は葛藤し呻吟し続けます。
「世界は生きるに値するのか?」の答えを得るために疾走します。
作者はこの命題に対する題材として「リング」「らせん」を使用したに過ぎません。
「ループ」否定派の方も「リング」「らせん」の続編という先入観を取り除いて再読してみてはどうでしょうか?
かなり深い作品だと思います。
そんなこんなの事情は別にしても、この「ループ」という作品は、「日本人にもこんなことを思いつく作家がいたのか!」という感激をおぼえずにはいられない、すぐれたSF作品です。
「リング」は、ちょっと奇想天外なホラー小説=怪談話でした。「らせん」は、その辻褄合わせ・・・といってもいいでしょう。しかし、この「ループ」は確実にその範疇を超越!しました。海外作品の影響の臭いを払拭しきれないとは言え、これだけの作品をものにできる作家は、日本ではそういるものではありません。
前2作品とは確実に異なる世界の発想です。騙されたと思ってご一読アレ!
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