ブッシュが再選されたとき,対テロの闘いからイラク戦争,そしてブッシュの政策の全てが米国民に支持されたかのような論調で日本の新聞には書かれていた.
しかしながら,産経の記者である著者が追った米国の保守は,そんなに単純ではなかった.
今まで小生が訪れたり見聞きしていた米国は,東海岸であり西海岸である.中央部のエスニックさが感じられないアメリカらしさに満ちたハートランドはあまり馴染みが無かった.
そのハートランドの保守派=キリスト教保守派の現在の実態は,なかなか日本では知ることができなかったが,丹念で冷静な視点からルポされている.
かつては,民主党の地盤であった南部などが,現在の共和党の地盤になるに至ったその背景も,社会的価値観と経済面での2つの論軸のマトリックスで考えると何となく理解できる.