内容紹介
スティーヴン・ホールの建築 ―― 光と影の眩い世界
ニューヨークを拠点とし米国内外にも多くの作品を手掛け、2001年には『Time』誌にて「目と心を同時に充たす建築を設計しているアメリカ ナンバー1の建築家」と称されたスティーヴン・ホール。1993年、ヘルシンキの「キアズマ現代美術館」の国際設計コンペを勝ち取ったことを契機に、活躍の場を世界へと広げてきました。日本でも「ネクサスワールド スティーヴン・ホール棟」(1991年)、「幕張ベイタウン パティオス11番街」(1996年)を設計しています。また、アルヴァ・アールト・メダル、アメリカ建築家協会(AIA)建築賞の二度の受賞など、国際的にもその実力を高く評価されています。
本書のタイトルにもなっている“ルミノシティ/ポロシティ”は、現在、ホール氏の建築の中心的なテーマとなっている「光」と「孔(あな)」を表しています。この言葉は「建築というものを経験するときに沸き起こるはずの感動や歓びのきっかけとなるのは、ひとつの物体としての形状に心を奪われることではなく、空間の内側、空間の周囲、空間の間といった空間の存在そのものがおこす一連の現象を経験することによる」と考える、氏のアーティスティックな感性と思想が凝縮された概念です。
天井から降り注ぐ眩いばかりの光、時間とともに美しく変化する空間の表情、光と図形・色彩の反映・影による戯れ……。「光は言葉によって表せるものではない」と語る氏は、光を考え抜いた作品自体の空間によって、見る者、その空間を体験する者に、より直接的に雄弁なまでに建築の本質をなす光の意味・重要性を語りかけてきます。本書では、代表作から近作・最新プロジェクトまでの21作品の作品解説、ビヴィットな写真、コンセプトとなった色彩豊かなドローイングを通して“ルミノシティ/ポロシティ”の世界に迫ります。
内容(「BOOK」データベースより)
キアズマ現代美術館セイル・ハイブリッドから最新プロジェクトまで、主要21作品を掲載。