アメリカの電子書籍市場を俯瞰するにはいい本だった。
といっても様々な数字を出しそれらの分析をするという内容ではない。
著者自身が海外での出版事業に関わってきたからわかる、業界・業界人の動きことやアメリカの人々がどういうふうに電子書籍を読んでいるかなどを記してある。
デバイスやフォーマットの話はほとんどないが、電子書籍に関わる人々の動向を知るのには最適な1冊だと思われる。業界人だったり、自費出版をした人の例だったり、グーグルをはじめとしたネットから参入してくる人たちの動きを知ることは興味深い。
また、アメリカの書籍市場とその動向がわかり、日本とは違った読書習慣を知れて面白い。私はペーパーバックの本をアメリカの人々がかなりぞんざいに扱うことを知らなかったので、読みたい部分だけをちぎって持ち歩くという事実に驚いた。
この本に書いてある全てのことが日本で起こるとは考えにくいが、これからの電子書籍に夢を馳せたり、落胆したりしたい人にはオススメ。