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ルポ 差別と貧困の外国人労働者 (光文社新書)
 
 

ルポ 差別と貧困の外国人労働者 (光文社新書) [新書]

安田 浩一
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 903 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

◎ 本書内容
日本は、これまで外国人を
社会の一員として明確に認識したことがあっただろうか。
中国人と日系ブラジル人労働者を中心に、
彼らの心の痛みに耳を傾けた渾身のルポルタージュ。

◎ 本文より
【その言葉が、いまでも頭から離れない】
岐阜の縫製工場で働いていた6名の中国人女性実習生は、
あの晩、私に向かって「人間じゃないみたいでしょう」と訴えた。
朝7時から夜10時まで、ずっとミシンを踏み続けた。
休日は月に1日のみ。夜間外出も外泊も禁止されていた。
毎月の基本給は5万円。生活費として現金支給されるのは1万5000円。
残業手当は時給300円だった。

◎ 目 次
はじめに
第 一 部  中国人が支える、日本の底辺重労働
第 二 部  日系ブラジル人、移民たちの闘い
おわりに

◎ 安田浩一(やすだこういち)
ジャーナリスト。1964年静岡県生まれ。
週刊誌、月刊誌記者などを経て2001年よりフリーに。
事件、労働問題などを中心に取材・執筆活動を続けている。
著書に『外国人研修生殺人事件』(七つ森書館)、
『JALの翼が危ない』『JRのレールが危ない』(以上、金曜日)、
『告発!逮捕劇の深層--生コン中小企業運動の新たな挑戦』(アットワークス)、
共著に『雇用崩壊』(アスキー新書)、『肩書だけの管理職--マクドナルド化する労働』(旬報社)などがある。

内容(「BOOK」データベースより)

日本経済にとって、外国人労働者は都合の良い存在であり続けた。企業の繁栄を支え、あるいは不況企業の延命に力を貸してきた。しかし日本は、その外国人を社会の一員として明確に認識したことがあっただろうか。第一部では、「奴隷労働」とも揶揄されることも多い、「外国人研修・技能実習制度」を使って日本に渡ってきた中国人の過酷な労働状況を概観する。第二部では、かつて移民としてブラジルへ渡った日本人の主に子どもや孫たちが、日本で「デカセギ労働者」として味わう生活と苦労、闘う姿を追う。こうした中国人研修生・実習生と日系ブラジル人を中心に、彼ら・彼女らの心の痛みを描きながら、日本社会をも鋭く映す、渾身のルポルタージュ。

登録情報

  • 新書: 314ページ
  • 出版社: 光文社 (2010/6/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 433403568X
  • ISBN-13: 978-4334035686
  • 発売日: 2010/6/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 11 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
中国のある農村で、日本で研修生になることを夢見た若者たちが迷彩服姿で腕立て伏せや行進に励む様子を描いた導入部。「すべては日本人に喜ばれるために」。一転、日本での彼らは「時給300円」の超低賃金労働者であり、時にパスポートを没収され、時に真冬に暖房もない「寮」で濁った雨水を飲み水として与えられ、時に男性経営者にレイプされ、抵抗すれば強制帰国させられる現実が描かれる。これは、本当に現代の日本で起きていることなのか? 日本の農水産、縫製業がこうした研修生の「奴隷労働」に支えられている現実に胸が苦しくなる。
後半のテーマは日系ブラジル人。かつて移民として渡った日本人の子供や孫が、時を経て「出稼ぎ労働者」として来日。リーマンショックで真っ先に職を失い、住む家も子供の教育の機会も奪われる。多くの日本人コミュニティは積極的に手を差し伸べようとはしない。これが、低賃金で黙々と日本の好景気を支えてきた働き手への仕打ちなのかと、またしても息苦しくなる。
印象的なのは、筆者が教条主義的な主張に走ったり、研修生を酷使する経営者や日系ブラジル人に無関心な日本人を声高に非難したりしないこと。靴底をすり減らして直面した事実だけを淡々と積み重ね、出会った外国人労働者にひらすら寄り添う。描かれた現実は絶望的なのだけど、筆者のひたむきさが、私もまずは現実を知ることから始めようと奮い立たせてくれる。近年まれに見るルポらしいルポ。
このレビューは参考になりましたか?
32 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By あみ
形式:新書
 中国人研修生の「人間じゃないみたい」、日系人の「あまりにも簡単に首を切られた」という一人ひとりの外国人労働者の声をその現実とともに背景にも迫りながら明らかにしている衝撃的なルポである。
 「現代の奴隷制度」とも評される外国人研修制度、「棄民政策」とも評されている移住政策のもと南米に渡ったブラジル移民が1980年代後半「デカセギ」として還流し、「定住者」として派遣労働を担わされている現実。
 著者は、「外国人研修生」「日系人」の過酷で悲惨な許しがたい労働実態を中国、日本各地、ブラジルでの丁寧な取材で克明に明らかにしている。しかし、本書は人権侵害の悲惨さを訴えるということに止まらず、グローバル化、経済格差を背景に国境を越えてくる「単純労働者」の問題を「私たちの国の民度」の問題として問いかけている。著者が指摘するように「間違いなく、外国人はすぐ隣で生活し」ており、「我々の生活の一部は、確実に外国人労働者へ依存している」。外国人労働者問題を私たち自身の問題として考えさせられる好著である。政治家を含め多くの人びとに読んで欲しいと思う。
このレビューは参考になりましたか?
19 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
嘘だ 2010/7/3
By MacMan
形式:新書
これは一体、何なのか?強烈すぎて目を背けたくなる。

読んでいて自分自身の無知さにショックをも受けたが、これほどまでに悪徳な行いがまかり通っていることを通常、誰が理解できようか?最初の数章を読んでいて出てきた私の思いの一つは、意味不明、というものだった。レポートの実態があまりにも衝撃的であり、現実拒否の感情を抱いてしまう。

日本には人身売買の制度があり、過酷な労働などに使用する目的で奴隷が飼われている、それも万単位で。何故、未だににこうした現実があるのか、私達は何を誤ったのか。日本は恥の文化と良く表現されるが、本書を読む限りにおいて羞恥心の欠片も見当たらない。

何年もの間、多くの人々が虐げられてきているが、"ようやくに国も「奴隷制度」の改革に乗り出し、2010年7月より入管法の改正に伴い、研修制度もまた改正される" とのこと。今年の初めには、外国人研修生に対して慰謝料の支払いが企業と協同組合の双方に対して命じられる判決が出た。そして昨日の2010年7月2日、外国人研修生の過労死による労災が初めて認定され、雇用企業の会社社長が労働基準法違反容疑で水戸地検土浦支部に書類送検されたとの報道を新聞で見た。

本書の訳が出て、人々に希望がもたらせられることを期待して止まぬ。
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現代の人身売買というこの酷い事実を社会はもっと広く共有するべきだ
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実際に現場へ出向き取材をし写真を取り・・という地道な取材を積み重ねた中で見えてきた... 続きを読む
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