偽装問題などは、昔の問題であるように思うが、おそらく多くの組織で、「自分のところは大丈夫」と思って、なお水面下に隠れている部分も多いのだろう。
この本は実例を通して、内部告発の難しい問題を明らかにする。トップ自体が腐っていたらどうするか。今後は正しても、過去の不正をどう処理するか。同僚まで傷つけることをどう考えるか。絶大な権力のある者と対峙するとき、どうするか。(なお、他のレビューにもありましたが、マスコミの書いたものは、自分の組織には甘いというのも、おそらく内部告発の難しさの一つなんでしょう。)
絶対の回答は示されていないが、自分の問題として考えると、この本を読む価値は高まると思います。
ちなみに、読み物としては「第5章 「検察裏金」疑惑」が一番迫力」ありました。相手が権力中の権力で、内部告発の動機も完全に私憤ですから。