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ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄
 
 

ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄 [単行本]

白戸 圭一
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄 + アフリカ 苦悩する大陸
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商品の説明

内容紹介

2010年にFIFAワールドカップが開催される南アフリカ共和国をはじめ、アフリカの国々は、いま経済成長のさなかにいます。世界的な経済不況の影響はあるものの数パーセント以上の経済成長率を達成しています。

これは、石油、金、ダイヤモンド、レアメタル…など、先進国の経済を支える貴重な資源が大量に眠っているからです。先進国の投資によって、かつての貧困の地が今、高度成長を続けているのです。

しかし、マクロ経済の数値を調べれば好調としか言いようのない、アフリカの国々で、犯罪が蔓延し、武装組織が結成され、人身売買が横行し、住民虐殺が行われています。格差の拡大と暴力の洪水は、資源ブームに沸くアフリカで顕在化している問題なのです。しかも、海賊行為、麻薬の密輸、金融詐欺など、国境を越える暴力となって先進国にも襲いかかっています。もちろん、日本にもです。

成長し続けるアフリカでなぜ、格差が広がっているのでしょうか。資源は人と社会に何をもたらすのでしょうか。アフリカの今を描くことは、日本を含む世界の明日を占う手がかりになるのではないでしょうか。

資源ブームに沸くアフリカでなぜ、暴力の嵐が吹き荒れるのか。元現地特派員が自らの目で見たアフリカ社会の今を報告します。

内容(「BOOK」データベースより)

石油、金、ダイヤモンド、レアメタル…。先進国を支える貴重な資源が大量に眠る大陸、アフリカ。かつての貧困の地が今、高度成長を続けている。だが、その成長の地で犯罪や紛争が頻発し、麻薬の密輸、金融詐欺、海賊行為など国境を越える暴力となって日本にも襲いかかる。資源ブームに沸くアフリカでなぜ、暴力の嵐が吹き荒れるのか。元現地特派員が自らの目で見たアフリカ社会の今を報告する。

登録情報

  • 単行本: 326ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2009/7/31)
  • ISBN-10: 4492211829
  • ISBN-13: 978-4492211823
  • 発売日: 2009/7/31
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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34 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 草雲雀 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
著者が毎日新聞のヨハネスブルグ特派員時代にアフリカ各国を取材した事を基に書かれている本である。

が、この取材内容が凄まじい。南アのスラム街に始まり、モザンビークの強盗に人身売買の当事者、ナイジェリアやコンゴの活動組織、スーダン、チャド、そして無政府状態のソマリア。
よくもまあ無事に帰って来れたものである。

副題である「暴力が結ぶ貧困と繁栄」を描くなら確かに、こういった取材が必要なのだろうが、著者の心にはアフリカへの愛が溢れている。「アフリカの人々も我々と同じく喜び、悲しみ、悩み、怒りながら生きている」と著者は言う。そのアフリカにどうしたら日本の、いや、世界の目を向けさせることができるか、これがこの本の壮大なテーマであり、その義務感に駆られたからこそ、ここまで危険な取材ができたのであろう。

私自身仕事柄数回南アやそれ以外のアフリカ諸国に行っており、それだけに著者の行動力にはただただ圧倒された。

アフリカに関係する方は当然のこと、それ以外の方々にもお薦めしたい内容である。
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26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 罵詈雑言アラメンド VINE™ メンバー
形式:単行本
◆本書「ルポ資源大陸アフリカ―暴力が結ぶ貧困と繁栄」の著者白戸圭一氏は、毎日新聞の元ヨハネスブルク特派員で、現在は政治部記者。本書は、著者がヨハネスブルク特派員だった時に、南アフリカ、ナイジェリア、コンゴ(旧ザイール)、スーダン、ソマリアで起こっている暴力の現場を取材し、毎日新聞本紙には(読者ニーズが少ないために)掲載しきれなかった部分をまとめたものである。アフリカの現状を伝える本である。

◆まずはじめに書いておく。この本の内容は素晴らしい。

◆アフリカには貧困がつきまとい、圧政君主と腐敗した政治が渦巻き、暴力が国中を支配している、というイメージが世界中の人々に植え付けられている一方で、最近読んだアフリカ絡みの本、ロバート・ゲスト「アフリカ−苦悩する大陸」や、ヴィジャイ・マハジャン「アフリカ 動きだす9億人市場」には、アフリカに住む人々だって平和を望んでいるし、経済的に豊かになりたいと思っているし、実際経済的に成功を収めつつある国だっていっぱいある、悪いことばかりじゃないんだよ、という論調になっている。

◆1970年生まれの著者は、学生時代の1991年にニジェールを訪れたのを始め、大学院時代にアフリカ政治学を専攻、毎日新聞ではヨハネスブルク特派員と、アフリカに魅せられた人なのだろう。

◆その著者をして、アフリカは貧困や暴力だけではないことを承知の上で、アフリカで起こっている暴力の連鎖、圧政、貧困、それら負のスパイラルをテーマに本書を書いている。

◆発展しつつあるアフリカと、暴力の連鎖が渦巻くアフリカというのは、今の日本を「豊かな国」と見るのか「貧しい国」と見るのか、そのような違いなのかもしれない。だから、松本仁一「カラシニコフ」や本書のような負のテーマをメインに置いている本もあれば、前掲の「苦悩する大陸」「動き出す9億人市場」のテーマもある。

◆惜しむらくは、本書は毎日新聞社の金で取材した成果を記した本なのに、なぜ毎日新聞社から出版されないのか。更にこれだけのルポを書ける記者が、なぜ政治部記者にならなければならないのか。また、時折著者が見せる「上から目線」。こういう部分に、日本の新聞社の問題があるような気がする。
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 毎日新聞社の元ヨハネスブルク特派員が「資源」と「暴力」をキーワードにアフリカの現実をつづったルポ。著者は「おわりに」で、食料や物を媒介にアジアと日本のいびつな関係を描き出した故・鶴見良行を引き合いに出し、こう記している。「そのもう一歩先に進んだ形で、先進世界とアフリカの結びつきの『強さ』を描くことはできないかと考えていた」。著者のその試みは時間的、物理的な制約を考えれば、十分に成功したと言えるだろう。
 日本の「格差社会」などはるかに超越した現実が横たわるアフリカ。モザンビークの人身売買、現地の村には電気さえ通らないナイジェリアの油田、武装勢力の資金源を支えるコンゴ民主共和国の金鉱――。経済の急成長に沸くアフリカの裏側が徐々に見えてくる。そして、それはさまざまな希少金属などを媒介に、日本を含めた先進諸国とつながっている。
 著者も認めるように、これらはあくまでアフリカの断片に過ぎない。ただ、出口の見えない現実は「世界の明日を先取りしたものではなかった」という指摘には考えさせられる。
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