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ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫)
 
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ルピナス探偵団の当惑 (創元推理文庫) [文庫]

津原 泰水
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

私立ルピナス学園高等部に通う吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から殺人事件の推理を強要される。なぜ殺人者は犯行後冷えたピザを食べたのか?その後も飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔薇のある雪の館の密室殺人、死んだ大女優の右手消失事件に遭遇する。不合理な謎が論理的解明を経て、鮮烈な幕切れをもたらす本格ミステリ三編を収録。

内容(「MARC」データベースより)

女流詩人の死に立ち会ったルピナスの娘たち。一見不可能に見える殺人事件。仮説はことごとく破られる。真実を知っているのは犬だけ…なのか? ミステリ界の奇才が贈る「しっかりミステリーなのになぜかコミカル」な物語。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 333ページ
  • 出版社: 東京創元社 (2007/06)
  • ISBN-10: 4488469019
  • ISBN-13: 978-4488469016
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
作品によって、耽美なホラー(『綺譚集』)であったり、繊細な恋愛小説(『赤い竪琴』)、はたまたノスタルジックな色彩の青春群像劇(『ブラバン』)だったりと、わりと多岐ジャンルにかけて棲息する津原さん。今作では「推理小説」の形態をとっている。ジャンルうんぬんと書いたものの、結局魅力的であるのは、その秘密めいた香りで酔わす文体と、絶妙に洒脱で、しかし妙に抜けた感のある登場人物たち。

今作の雰囲気は、津原泰水名義の作品中においてはかなりキャッチー、というか、より一般的な俗っぽさがある。なので、各人物のキャラ立ちをはっきりさせるための導入話『冷えたピザはいかが』なんかは、珍しく下世話な感触が印象として強く感じられるため、ん?なんか普通っぽいぞと思ったりしたのだが、やはり話が進むにつれその設定や描写にどんどんと独自色が加算されていき、気づけばいつもの如く、なんとも言えぬ磁場を放つ津原ワールドに包まれていく。

そんな中、とりわけ良かったのが最後の「大女優の右手」。ある人物の不可解な死を巡る群像模様が描かれていくのだが、物語のキーである、その女優の一つの疑惑を辿る過程で何度か登場する戦後の昭和光景の描写が非常に良い。アンタッチャブルな気配を強く匂わせるこの時代特有の空気は、怪しの幻想で、全体に高貴とも言える艶やかな絹のヴェールをかける津原作品の世界観(の一つ)を端的に表すようで、この話だけ取り包む空気が他とは全く異なっているようにも感じた。蒼い昂揚、とでもいうべく独特のモノがあります。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
◆第三話「大女優の右手」(書き下ろし)

 ▼あらすじ
  
  上演中の舞台で老女優が倒れ、控室に
  運び込まれるも、まもなく絶命した。

  その後、救急隊が駆けつけたとき、
  彼女の遺体はなぜか消失していた。

  捜索の結果、女子トイレの個室で発見されるも、
  遺体から右手が切り取られていて……。

 ▼感想

  死体移動や右手消失といった奇怪な謎については、
  明確な必然性とトリックの裏付けがしっかりなされています。

  また、探偵役が終盤に関係者を集め、推理を披露するという本格としての
  様式は踏襲されているものの、その行為までが犯人の計画の一部として
  機能している、という構図は90年代の新本格を通過している証といえます。

  そして「最後の一撃」

  どんでん返しのなかで、温かい情感と深い余韻
  に浸らせてくれる鮮烈な幕切れとなっています。
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
以前、少女向けの文庫に収録された話+αの単行本。
そのため、私的には少し値段が高いかなと思ってしまいましたが・・・。そのため、星4つです。

年月がたって読むと、また少し違った面白さが発見されて最後まで一気に読んでしまいました。少女向けに出せるような話なんだから・・・と思って読まないともったいないですよ!!
一気に読める津原作品。

一回読むと、癖になります!ぜひどうぞ!!

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