シュロック・ショルムスという、ホームズのパロディのキャラのはずが、
日本では「シャーロック・ホームズ」とするのがなぜか定着しているこの作品。
DVDで出てるフランスのTVドラマも「ルパン対ホームズ」のタイトルで、
セリフはショルムスなのに字幕はホームズ。
相棒のほうだけはワトソンでなくウィルソンにしている翻訳も見受けられます。
ホームズ以上にワトソンのキャラが異なっている(相棒というより手下)から
でしょうね。
もともと最初の短編集に「遅かりしシャーロック・ホームズ」でホームズを登場
させて、「奇岩城」などにも出てたわけですけど、コナン・ドイルの抗議を受け
パロディキャラのショルムスになりました。原著の文中では、本当のホームズは
別にいることを明確にしているのですが、ちょっといまの時代には考えられない
経緯ですよね。
ルブランは最新性を売り物にしていたらしく、ここでも時速80キロのクルマとか
登場させたりして、当時としては驚異の新兵器をルパンが持ってることになって
ますけど、その古風さがほほえましいです。でもこれはやっぱりホームズではなく
別人として読んだほうがしっくりきます。