えっ、これほんとに10人で演奏してるの?という曲から始まる。1曲目はJ・G。次元・五ェ門のイニシャルである。いきなり完成度の高いジャズとミックスに魅了されることになるであろう。上品かつ繊細、そして思いもよらない展開、褒める言葉がいくらでも見付かり過ぎて困るくらいである。
今回のアルバムは全体的に高級なスムーズ・ジャズといった印象を受ける。大野氏も過去に語っているが、ルパン三世のサントラは、近年になってから楽曲としても十分に楽しめるように作られている。本当にこんなに豪華な曲がアニメのサントラで良いのだろうか。贅沢すぎる1枚である。
もちろん長いルパンサウンドファンの心もがっちり掴む曲が散りばめられている。3曲目のMemory of Smile、6曲目のFunny Walk in Old Fashionは、ぜひオリジナルを聴いた上で楽しんでいただきたい。
そして、1977年から続くルパン三世のテーマは〜2011 Action version〜としてまた生まれ変わり、輝きを増している。
ルパンジャズファンにうれしい1曲もある。4曲目のThe Thirdは、ジャズアルバムシリーズから生まれた曲であり、また違ったアレンジが楽しめる。
ファンを飽きさせない構成に、大野氏の卓越した編曲。
今回のアルバムも、ルパンサウンドファンには欠かせない1枚だ。