前作から引き続き、緊迫感のある戦闘とチマチマしたせせこましい(ほめ言葉)戦略談義が、バランスよく入っています。大きな謎の展開のさせ方も相変わらずで、ややあざといながらも綺麗に次巻へとつないでいます。
ただ問題は、妙な誤字や文章の混乱(時制が不自然だったり、キャラクターの口調が突然変わったり)が散見されたこと。「」内で改行を多用する不思議な文体と相まって、読みにくく感じるところが多々ありました。
これは、作者の問題と言うよりも、校正の問題と見て間違いないでしょう。幻冬舎ノベルは、最近乱立している新レーベルの一つですので、やはり経験不足なのでしょうか。出版点数を無闇に増やす戦略は、いい加減見直さないと危険なのでは?
なお、女性キャラクターが良い意味でも悪い意味でもおっかない人ばかりだったり、男は男でどうしようもない連中ばかりだったり、前巻で魅力的だった相棒が空気と化していたりと、人物には前巻以上に期待しないが吉です。この点は好みの問題かも知れないので、☆の数には勘案していませんが、ご注意を。