70年発表の3rd。元アイドル・レースのジェフ・リン (後のE.L.O.) が参加した初の作品だが、ジェフ参加前に録音された楽曲も含まれているので、まだ彼の影は若干薄い。レーベルの販売権の移転などの契約上のトラブルもあり、6.が、全英7位のヒットを記録するものの、4.はヒットらしいヒットを記録しないなど、やや不安定な時期の作品ではあるが、よくよく考えてみればMOVEに安定していた時期などほとんどなかった。しかしながら本作はMOVEの作品の中では最も完成度が高く、ハード・ロックに特化した非常に重いサウンドで統一されている。反面、ロイらしいメロディアスな楽曲が少ないためファンには不評な場合も多い。
1.はMOVE流ハード・ロックの最高傑作と言っても過言でもない楽曲、演奏、アレンジ共に傑出した名曲。後半ではお得意のシタールとバグ・パイプの早弾きが登場する。そして重圧なギターが印象的だ。2.もオールド・スタイルだが、完全なハード・ロック。暴れ牛のようなサックスも激重。3.はE.L.O.の1stを彷佛とさせるジェフの曲。さすがと言わざるを得ない美しいメロディを持つ。
ジャケットはたくさんのおやじのハゲ頭を真上から写した写真が使用されているが、このバカバカしさがシリアスな内容の本作と良いコントラストになっていると思う。