個人的に、3巻がとても好きです。一番叙情的な巻です。
神崎が殺され、月子の髪が黒くなります。この間、月子は特別なソフトウェアではなく、タクローの初めての女の子の相手として存在します。タクローはなんとかして月子に自分の存在を認めてほしいともがきますが、汚い手を使ってまでも苦しむ姿は、少し笑えるように描かれてはいても、このマンガにハマッた人には正直笑えないでしょう。
この巻で一番好きなシーンは、タクローが月子を肩車して一緒に花火を見ながら、月子が「きれい…、まるで現実じゃないみたい」、タクロー「これが現実だ!」と涙ぐみながら言うシーンです。この「ルサンチマン」の本質を語ったページだと思います。読んでいて、本当に心苦しくなる。
連載ではなく、単行本のほうでこのマンガを読んでいる人は、この3巻が終わった時点で一体どういう結末がになるんだろうと思わされるでしょう。佳境の巻です。