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とくに、ダメ男の本音の部分は、同じ男性として涙なしには語れない(笑)。現実世界で圧倒的な敗者になってしまったら、ゲームの世界に逃げるしかないだろう。だって、夢も希望もない腐った現実から、「逃げ」そして「癒し」を求めるのは、人間の権利だもん。そうすると働かない集団が(=引きこもり!)増えてしまうので、時の権力からは嫌われてしまうかもしれないが・・・。
それにしてもオンラインゲームの世界観のつくり込みが興味深い。ここでは、恋愛系も、格闘系などのアクションゲームも、RPGも全てのプレイヤーが一緒くたにごっちゃになっている。「第九帝国」という格闘系の集団をまとめ上げている人物もいるようだし、恋愛系のプレイヤーがよくPK(プレイヤーキラー)に殺されるという現象もおきている。巻末の設定から議会制度もあるようだし。そしてなによりも、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)は、一度死んだら二度と再生できないという「死」の観念までも存在する。現実に敗北して、美少女ゲームに逃げてきているプレイヤーの、「この世界が破壊されたら・・・」と涙するシーンは、ぐっときた。これは、ある意味現実との区別が全くつかない世界だ。さらっとエンターテイメントしているが、その設定は濃い。この終わらせ方をどこに持っていくのかが、すごく興味深い。まだ連載中で評価はなんともいえないが、この作者は今後も注目します。
それと、仮想現実空間での「神」のデザインは、なかなかにいい。パワーがあって、僕は凄く好きです。
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