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仮想世界というコンピュータ技術をベースにしているので、技術的にはちと変かなと思わないとところもない訳ではないですが、それ以上に真摯な作品作りに好感が持てますし、絵的にもこれまでのものとは少しテイストが違い、丁寧な絵つくりにも惹かれます。お勧めです。
単行本では、最後に、「ルサンチマン設定資料」がついており、作者も主人公と同じような会社で働いていたことが分かり、面白かったです。
ちなみに「ルサンチマン」という言葉は、一度インターネットで検索すると勉強になります。
購入するときに、本にビニールパックがついていなくってちょっと買うのに躊躇しました。買ってから気づいたのですが、本の帯に「試し読み大歓迎!書店の皆様へ:この商品は試し読み歓迎作品です。ビニールパックをかけないでください。」と小さく書いてあり、ちょっとうれしくなりました。
ぜひ試し読みして、買ってあげて下さい。
――こう簡単に書いてしまうと、ありふれたような感じですが、キャラ一人ひとりの個性が強くて、そして楽しくて、私としては、そういった点が面白くて読んでます。
主人公に先駆けてゲームにハマった友人の「現実を見ろ!俺たちには仮想現実(バーチャル)しかないんだぞ!」というセリフは、「もはや現実に淡い期待を抱くな!」と、カンペキに開き直ってしまっているところなどが、逆の意味で好感を受けました。
あとは、設定は近未来で、パソコンのスペックなどが現行機では考えられないほどの高性能なのですが、記録メディアがコインのようなもので、しかも、読み込みドライブが貯金箱のようなハコにチャリンと入れるだけで読めてしまうという、何だかハイテクなんだかローテクなんだかわからない小道具があちこちに目に付いてしまって、何気なく笑わせてくれます(そのほかにも、細かい笑いが随所にあります)。
大抵の「モテない」キャラは、それでも多少は見られる外観をしているのですが、この漫画の主人公は本当にブサイクです。一緒に登場する友人もブサイクです。でも憎めないキャラばかりなので、そういった点が、この漫画の面白いところだと思います。
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