(日経コンピュータ 2004/09/06 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
アジャイル・ソフトウエア開発を、トヨタの生産方式とし知られる「リーン思考」の視点から解説したユニークなアジャイル解説本です。「ムダをなくす」という意味のリーン思考と「俊敏さ」を主眼とするアジャイル開発とは、根本的なところで実は同じ考え方であり、方法論としても共通するところが多くあります。本書は、リーン思考の7大原則にそって、ソフトウエア開発での具体的に何をすることが、ムダなしにつながるのかを具体的に説いていきます。リーン思考の視点を取り入れることで、「俊敏さ」とは何か、というアジャイル開発の本質的な考え方が見えてくる1冊です。2004年米Software Development誌Productivity Award受賞
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ソフトウエア開発とは決して量産品の製造などではなく、むしろ新製品の研究開発に近いというのがアジャイル派の主張のひとつだ。この主張に心底「うんうん」と頷けるソフトウエア開発エンジニアやマネジャーにとって本書の内容はまさに「我が意を得たり!」と納得できることだろう。
なお、ここに述べられた7つの原則や22の思考ツールをソフトウエア開発の現場に定着させ使いこなすには、組織のカルチャーを変えていく必要もあると思う。これについては本家本元の大野耐一さんの「トヨタ生産方式」や最近出版された「ザ・トヨタウェイ」などのテキストが参考になる。
ですので、XP等のアジャイル開発の方法論が説明してある本ではありません。リーン生産方式や、過去のプロジェクトから、迅速な開発を進めるための考え方、進め方についての一般的なプラクティスの紹介、それを、自分のプロジェクトに適応するために、具体的に、どのようなツールで、何をやってみればよいか、の紹介です。
ボトルネックや問題点の発見の方法、改善方法をどのように考えていくか、素早いチームを作っていくには?などです。
ソフトウエア開発の改善に「何から手をつけよう??」と思っている方には、参考になるのでは、ないでしょうか。
入門書で、「アジャイル開発って何?」というのを、知っておいてから読む方が、良い気がしました。
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