本書は「最適なプロセス」を「パーフェクトエンジン」と表現する。プロセスの改革こそ、品質、コスト、納期の向上に不可欠な要素であり、企業の成長を導く牽引車になるというのだ。プロセス改革を実現するには、情報システム、組織構造、インセンティブ制度、従業員の関与などを変革することが必要。特にコンセプト開発、設計、試作などすべての工程において、リーンシグマの思想を貫く「デザイン・フォー・リーンシグマ」を実践することが重要だという。
リーンシグマによる改革を進めていくと、生産性や収益、スペース削減などで劇的な効果が得られるという。経営幹部は「最適なプロセスの番人」となって、その成果を維持し、サプライヤーも含めたバリューチェーンに昇華することを目指すべきだと説く。
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本書ではリーン生産方式によるサプライチェーンの改善事例紹介に大部分を割いている。確かにいずれもが成功を納めているのだが,正直なところあの "Lean Thinking" での説明を上回る内容とは思えない。
また,シックスシグマ手法についてはごく表面的な記述にとどまり,両者を融合させることで得られる旨味については,極めて概念的・表層的である。
思うにこの手の改善手法は,バイブル的な良著などからベースをしっかりと理解し,後は自分で試行錯誤しつつ実践・カスタマイズすることが肝要であろう。その点この本の内容はリーンに偏りすぎており,「リーン+シックスシグマ」という観点からは,バイブルになり得るとは言い難い。
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