「リーンの翼」連続で見ると長編アニメーションとしての体裁をとったのかも、と思ってしまいます。連続13回または26回の構成で見てみたかったとも思うのですが、今回の物語を見終えて解ったのは命の羽根、リーンの翼の正体です。
スィー・ウィドーのジャコバ・アオンをして、その正体はわからないというリーンの翼。「東京湾」でオーラ・ロードが聖戦士たちに見せた幻覚の旅。羽根の1枚、1枚は命のちからそのものであり、その羽ばたきは生命力の顕現なのかも知れないと感じるのです。
なぜ、世の中が混乱するとリーンの翼が現れるのか?地上とバイストン・ウェルどちらかだけでは存在しきれないからなのかも知れません。羽根は聖戦士の使命を無言で告げます。過去の世界を再び見せ、なぜ聖戦士として選ばれたのかを確信する時、紙人形に籠められた特攻隊員への哀れみを知ることになるのです。一人で無駄に死んで逝くのではない、桜吹雪で閉められる物語は、桜を愛する日本人への問いかけなのかも知れませんね。
富野監督は関連書籍の対談記事の終盤で、「リーンの翼」を終えて今後のオーラ・バトラー、またはバイストン・ウェルについて自分以外の作劇の可能性を残したと結んでいました。ガンダムのように新たな監督による演出のバイストン・ウェル物語の開幕も遠くないのかもしれません。
見逃していた方はぜひ、ご覧ください。この値段で全話セットは価値ありです。また、主題歌「MY FATE」が
土屋アンナさんの曲と知り、彼女の新たな魅力を知るきっかけとなりました。
SLAP THAT NAUGHTY BODYに収録されています。
桜の花を思い描いてみて下さい。リーンの翼は桜に似ています。