ベア、リーマンの破綻、バンカメによるメリルの買収、連邦政府によるAIG救済、
三菱東京UFJ銀行によるモルガンスタンレーへの出資等を描いたいわゆるリーマンショックのドキュメンタリー。
1998年に破たんした最強のヘッジファンドLTCMを描いた「LTCM伝説ー怪物ヘッジファンドの栄光と挫折」
や「天才たちの誤算ードキュメントLTCM破綻」 等と同様に、取材に基づいて描かれた主要人物の人間ドラマであり、
金融メルトダウンの経緯やパニックの裏側が主要人物を通じて垣間見ることができます。
ただし、この本は、あくまで主要人物のミクロの視点で描いたドキュメントであり、
リーマンショックを大局的に分析した著ではないです。
とはいっても、マクロとミクロの視点の相違ですので、
なぜリーマンショックが起きたのかという経緯を把握したうえで
読むと面白さは倍増すると思います。(例: 実録 世界金融危機、トリプルAAA−小説格付会社)
逆にいえば、背景を理解せず、また投資銀行業界に明るくない状況で読むと
専門用語、登場人物が多岐にわたるため、この本の面白さが半減するのではと思います。